不倫加害者が開き直る心理|なぜ隠そうともせず、堂々と不倫をするのか?
- 2025年06月13日
- 2025年06月15日

一般的に、不倫は隠すもの。
「バレたらまずい」「知られたら終わり」――そんな意識が働くからこそ、多くの人はひっそりと関係を続けようとするもの。
それなのに、なぜか堂々と不倫を認めたり、開き直ったりする人がいるのも事実。
あなたの周りにも、「え、それ言っちゃうの!?」と驚くような発言を平気でする人、いませんか?
本ブログでは、そんな「不倫加害者の開き直り」の裏にある心理をひも解いてみます。
■ 心理①:罪悪感がマヒしている?自分を正当化する心理
不倫をした最初のうちは、多くの人が「申し訳ない」「裏切ってしまった」という罪悪感を少なからず抱いているものです。 しかし、その感情を長く持ち続けるのはとても苦しいこと。そこで、人は無意識のうちに“自分を正当化する理由”を探し始めます。
たとえばこんな言葉が、その正当化の一例です。
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「パートナーが冷たかった」
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「家庭が機能していないのは相手のせい」
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「やっと本当の愛に出会えた」
一見すると“理由”に聞こえますが、実際には“言い訳”であることがほとんどです。
そしてこの言い訳が積み重なると、心の中で罪悪感は次第に薄れていきます。
やがて、「自分は悪くない」「こうするしかなかった」といった認識にすり替わり、開き直る心理が生まれるのです。
これは「認知的不協和を解消する」ための典型的な心理反応です。
人は、自分の中で矛盾した感情があると、それをどうにか整合させようとします。 つまり、悪いことをしているという意識すら、自分の中で書き換えてしまいます。
■ 心理②:「自分の方が上」という優越感と支配欲
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
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「バレても私は困らないし」
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「文句あるなら別れれば?」
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「私には他に選択肢がある」
これらの発言には、共通して“相手を下に見ている”という態度がにじみ出ています。
つまり、「自分のほうが上に立っている」「自分のほうが価値がある」と感じていたい心理が働いているのです。
このような人にとって、不倫の是非は重要ではありません。
それよりも、「自分が主導権を握っているかどうか」「相手より優れているかどうか」といった力関係のバランスが大事です。
たとえば、パートナーが怒りや悲しみをぶつけてきたときにも、こんな反応をすることがあります。
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「だから何?こっちは困らないし」
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「浮気くらいで騒がないでよ」
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「むしろそっちが構ってくれなかったせい」
こうした発言は、相手を精神的に“押さえつける”ための言葉でもあります。
その裏には、自分が劣っていると思いたくない、見下されたくないという不安や恐れがあることも。
つまり、開き直りの裏にあるのは単なる傲慢さではなく、 **優越感という仮面をかぶった「支配欲」と「自尊心の防衛」**なのかもしれません。
相手をコントロールすることで、自分の存在価値を確認する。
そんな心理構造が、堂々とした態度の中に潜んでいる可能性があります。
■ 心理③:「もう失うものはない」と感じている
人は大事なものがあるときほど慎重になるものです。 けれど、もし「もう壊れている」「守る価値がない」と感じていたら、どうでしょう?
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パートナーとの関係が冷えきっている
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家庭の会話がなくなり、もはや“仮面夫婦”状態
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経済的にも精神的にも、独立しているので失うものがない
こうした状況にある人は、「もう何を失っても構わない」と感じやすくなります。
その結果、不倫という行為に対して“リスクを取る意識”が消えていきます。
また、こうした心理の奥には「どうせもう愛されていない」「どうせ誰も自分をわかってくれない」といった孤独感や虚無感が潜んでいることもあります。
そうした空虚な感情の中で、不倫は“スリル”や“生きている実感”を得る手段になってしまうこともあるのです。
そして、最終的にたどり着くのがこの言葉。
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「どうでもいい」
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「バレたって別に困らない」
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「隠すのも面倒」
つまり、「失うものは何もない」ではなく、
**「何かを守る気力がもうない」**という状態なのかも。
彼らにとっての不倫は、“裏切り”ではなく“自由”の表現なのかもしれません。
しかし、その自由の裏には、「疲れ果てた心」と「すべてを放り出したい気持ち」が隠れていることもあるのです。
■ 心理④:「被害者は自分」だと思い込んでいる
不倫をしているのに、「自分が傷つけられた」と主張する人、いませんか?
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「あなたが構ってくれなかったから…」
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「話を聞いてくれるのはあの人(不倫相手)だけだった」
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「私はずっと我慢してきた」
こうやって、自分の非を“仕方がなかった”とすり替えてしまう。
これは、自分の行動に対する責任を避けるための防衛反応でもあります。
一種の“被害者意識”を抱くことで、「自分は悪くない」と信じ込もうとしているのです。 この心理の奥には、こんな思いがあることも。
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「私は認められたかった」
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「理解してほしかった」
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「誰も私の苦しみに気づいてくれなかった」
つまり、自分の“感情の傷”に正面から向き合う代わりに、 不倫という行動を正当化することで、自分の中のバランスを保とうとしているとも言えます。
そしてこのとき、加害者は無意識に“物語”を作り上げています。
その物語の中では、自分はかわいそうな被害者で、相手は冷たく自分を追い詰めた加害者。
本来であれば、自分のしたことと真摯に向き合うべきところを、 「被害者の立場を取る」ことで逃げてしまっているのです。
開き直りというより、“自分を守るための物語”を作っているのかもしれません。
そして、その物語に浸ってしまえば、謝罪や反省はますます遠ざかっていきます。
■ 心理⑤:周囲からの承認で自分を保っている
「周りにチヤホヤされている自分」が本当の自分だと思っている人、いますよね。
実は、不倫という行為を通して**“自分の価値”を他人の評価で確認しようとする心理**も存在します。
たとえば…
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「あの人(不倫相手)は私を女性として見てくれる」
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「家庭では誰も私を認めてくれないけど、ここでは必要とされてる」
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「こんな私を好きになってくれる人がいる。私はまだ魅力がある」
こうした発言には、承認欲求や自己肯定感の低さがにじみ出ています。
このタイプの人にとって、不倫は「愛」ではなく、
**「自分がまだ大丈夫だ」と感じられる“証明行為”**になっていることもあります。
そして、バレたときに開き直るのは、
「これが自分の選んだ人生なんだから、文句言わないで」と
**“自分の選択を肯定してくれる人だけを残したい”**という心理の表れでもあります。
つまり、不倫の背後にあるのは「裏切りたい」という意思ではなく、
**“自分を保つための必死な行動”**なのかもしれません。
■ 心理⑥:刺激や非日常への渇望
日々の生活に「退屈さ」や「物足りなさ」を感じている人は少なくありません。
そんな中で、不倫は“非日常のスリル”や“秘密の興奮”を味わえる特別な場となります。
たとえば、
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家庭や仕事のルーティンに飽き飽きしている
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何か新しい刺激を求めている
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自分が忘れかけていた“ときめき”を再び感じたい
こうした心理が、リスクを承知で不倫に走らせるのです。
不倫の秘密がもたらす緊張感や背徳感は、一時的に日常のマンネリを吹き飛ばします。
この刺激は「生きている実感」を与え、心の中の空虚を埋める役割を果たしているとも言えます。
しかし、こうした渇望は根本的な解決にはつながりません。
不倫の関係が終われば、再び退屈や孤独が戻ってきます。
そのため、開き直って関係を続けようとする心理も強くなるのです。
この「刺激を求める心理」は、不倫加害者の開き直りの背景にある重要な要素のひとつでもあります。
彼らは「これが最後の楽しみ」と自分に言い聞かせながら、危険な綱渡りを続けているのかもしれません。
■ 心理⑦:自分の価値を確認したい自己肯定の裏返し
誰しも「自分は価値ある存在だ」と感じたいもの。
不倫加害者の中には、自己肯定感が低かったり、自分の魅力に自信が持てなかったりする人がいます。
そんな人たちにとって、不倫は「まだ自分には魅力がある」ということを証明する手段になり得ます。
たとえば、
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「誰かに求められることで、自分の存在価値を確認したい」
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「年齢や環境の変化で自信を失っている」
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「家庭や職場では認められていないと感じている」
こうした背景があると、不倫相手からの好意や関心が強力な自己肯定材料になるのです。
そのため、たとえバレても「自分にはまだ価値がある」という思いを手放したくなくて、開き直る態度を取ってしまうことがあります。
これは「自分の価値を守るための防衛反応」とも言えます。
しかし、この方法は本質的な自己肯定の回復には繋がらず、むしろ関係を悪化させることが多いのが現実です。
結果として、開き直りは「自分を保とうとする必死さ」の表れであり、
根底には「愛されたい」「認められたい」という切実な願望が隠れているのです。
■ 心理⑧:復讐心や報復感情の現れ
不倫加害者の中には、過去のパートナーから受けた傷や裏切りへの「復讐心」や「報復感情」を抱いている人もいます。
つまり、自分が傷つけられた痛みを相手にも味わわせようとする心理です。
たとえば、
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「あの人に裏切られたから、自分も同じことを返してやりたい」
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「許せない怒りや恨みを不倫という形で晴らそうとしている」
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「自分の心の痛みを正当化するために、相手を傷つける行動を取っている」
こうした感情は、不倫を単なる「遊び」や「過ち」とは違う、
相手への「仕返し」として位置づけることで自分の行動を正当化しやすくします。
この心理は非常に破壊的で、開き直りや強気な態度につながりやすいです。
「私は被害者だ」「あの人が悪い」という被害者意識が強くなり、謝罪や反省の気持ちは薄れてしまいます。
しかし、復讐心に突き動かされた行動は、長期的には誰も幸せにしません。
自分も相手も深く傷つけてしまうだけでなく、心の傷がさらに広がっていく恐れがあります。
だからこそ、この心理に気づくことがまず重要。
復讐ではなく、癒しや許しのプロセスに向かうことが、真の解決への第一歩となるのです。
■ 心理⑨:変わりたいけど変われない自己矛盾
不倫加害者の中には、心の奥底で「変わりたい」と願っている人もいます。
しかし、現実にはその願望と行動が一致せず、自分の中で葛藤や矛盾を抱えているケースが少なくありません。
たとえば、
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「本当はもうこんなことをやめたい」
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「家庭を壊したくないし、責任も感じている」
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「だけど、どうしても今の状況から抜け出せない」
こうした自己矛盾は、変化に対する恐怖や不安、過去の習慣や感情に縛られていることが原因です。
「変わりたいのに変われない」ことが、強いフラストレーションと無力感を生み、その反動で開き直りという態度が表れることもあります。
また、変化の過程は簡単ではなく、失敗や後退を経験することも多いもの。
そのため、自分自身に対する自信が揺らぎ、開き直って「もうどうにでもなれ」と投げやりになる心理も存在します。
この状態は、まさに「心の葛藤」の現れであり、外から見れば頑なで冷たい態度に映るかもしれませんが、内面では大きな混乱と苦しみを抱えているのです。
変わりたい気持ちを認め、少しずつでも前に進むサポートが必要。
開き直りの裏にあるこの矛盾を理解することは、本人だけでなく周囲の人にとっても大切な一歩となります。
■ まとめ:「強さ」ではなく「逃げ」と「不安」が隠れている
一見、堂々としているように見える不倫加害者の開き直り。
でも、その裏にあるのは意外にも弱さや不安、そして責任から逃げたいという気持ちかもしれません。
開き直りは、強さではありません。
本当に向き合うべきことから目をそらし、自分自身を守るための行動なのです。
■ 最後に:その態度、どう向き合う?それとも離れる?
不倫されたうえに、開き直られる。
これは本当に苦しく、理不尽な経験です。
でも、そんな相手の態度を通して、私たちは一つの問いに直面します。
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この人と話し合う意味はある?
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信頼はもう取り戻せない?
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そもそも、私はこの関係を続けたい?
相手がどうするかより、自分がどうしたいかに目を向けること。
その視点こそが、自分を取り戻す第一歩になります。
どんな選択をしても、自分の気持ちに正直であることを大切にしてください。