浮気を繰り返す心理について

浮気癖は治らないのか?——繰り返す裏切りに悩むあなたへ

  • 2025年06月01日
  • 2025年06月01日

「もう二度としないって言ったのに、また……」
そんな経験をしたことはありませんか?

浮気が発覚して、相手が泣いて謝って、もう一度だけ信じようと思った。
でも気づけば、また同じことの繰り返し。

そんなとき、頭に浮かぶのはこの疑問でしょう。

「浮気癖って、治らないの?」

この記事では、浮気癖の本質、なぜ繰り返すのか、治る可能性があるのかを心理学や実際の事例を交えて解説します。

■ なぜ人は繰り返し浮気をするのか?

浮気を繰り返す人には、いくつかの共通する傾向があります。ただ「性格がだらしない」だけでは片づけられない、複合的な心理や背景が絡んでいます。

① 自制心の弱さ

目の前の誘惑に打ち勝てず、理性よりも衝動で動いてしまうタイプです。浮気がいけないことだと分かっていても、その場の感情や欲求に流されてしまいます。
このタイプは、後悔と反省を繰り返す一方で、そのパターンから抜け出せないことが多く見られます。

② 承認欲求の強さと自己肯定感の低さ

「誰かに求められたい」「自分の存在を認めてほしい」という気持ちが強い人は、恋愛関係の中で相手からの愛情を過剰に求める傾向があります。
パートナーとの関係で満たされなかったり、ちょっとした不満があると、外部に「承認」を求めることがあり、それが浮気という形で現れることもあります。

③ 快楽主義・刺激追求型

安定した関係よりも、スリルやドキドキ感に価値を置く人。
長期的なパートナーとの関係にマンネリを感じやすく、「新しい恋」「秘密の関係」によって非日常的な刺激を得ようとする傾向があります。

④ 境界線のあいまいさ・人間関係スキルの未熟さ

異性との距離感が適切に取れない人は、「相談に乗っただけ」「ちょっと飲みに行っただけ」といった軽い関わりから一線を越えてしまうことがあります。
本人に悪気がないことも多いため、罪悪感が希薄で、同じ過ちを何度も繰り返しやすいのです。

⑤ 成育環境・過去の恋愛経験

親の不倫を目撃して育った、愛情不足だった、過去に浮気された経験がある——など、心の傷や過去のトラウマが影響している場合もあります。
浮気が「愛情表現のひとつ」「つながりを確かめる手段」だと歪んで認識されてしまっていることも。

■ 治る可能性はあるのか?

結論から言えば、**「浮気癖は治ることもあるが、その確率は本人の意志と行動次第で大きく左右される」**というのが現実です。

① 「浮気は悪いこと」と本気で理解しているか

単に「バレて怒られたから反省した」という状態では、根本的な行動の変化は起こりません。
浮気をしたことで誰をどれだけ傷つけたか、自分が何を失いかけたかを自覚していない限り、再発のリスクは非常に高いです。

② 浮気の背景にある「心の課題」に向き合っているか

浮気はしばしば、満たされない感情、自己否定、承認欲求、依存症的傾向といった、深層の問題の表れです。
心理カウンセリングやセラピーを通じて、自分の内面を掘り下げることでようやく「なぜ自分は浮気を繰り返してしまうのか」が見えてきます。

③ 本人が“継続的に”努力しているか

一時的な反省ではなく、環境の見直し、人間関係の整理、SNSや連絡手段の制限など、具体的な行動変化が継続しているかが重要です。
「自分は浮気癖がある」と自覚し、その脆さに向き合い続ける姿勢がなければ、変化は一時的なものにとどまります。

④ 変化は「プロセス」であり、時間がかかるもの

浮気癖は習慣化された行動であり、すぐに劇的に治るものではありません。
信頼の再構築と同じように、変化にも段階と時間が必要です。

こうした条件を満たすことで、浮気癖が改善されるケースは確かに存在します。
ただしそれは「本人が主体的に取り組む」場合に限られます。

相手任せではなく、あなた自身も「変化を見極める目」を持つことが不可欠です。

■ 浮気を「やめたい」と言う人が本当に変わるための条件とは?

「もう浮気はしない」「やめたいと思っている」——
そう語る人が本当に変わるためには、言葉以上の証拠と行動が必要です。

① 「やめたい」の“動機”が他責ではなく内発的であること

・「バレたくない」「離婚されたくない」などの恐怖ベースの動機では、長続きしません。
・本当に変わる人は、「信頼されたい」「自分自身を裏切りたくない」といった内面的な理由から変わろうとします。

② 具体的な行動変化が見えること

・浮気相手との連絡を絶つ、SNSの使用を見直す、異性との距離を取るなど、環境を変える行動を実行しているか?
・定期的に報告・共有するなど、信頼を回復するための努力があるか?

③ 誠実に責任を引き受けていること

・言い訳せず、自分の非を認めているか?
・相手の感情を受け止め、向き合う姿勢があるか?
・被害者ぶらずに、「傷つけた」という現実に目を向けているか?

④ 専門的なサポートを受ける意思があること

浮気を繰り返す背景には、依存傾向や未解決のトラウマがある場合もあります。
心理カウンセリングや夫婦カウンセリングなどの外部サポートを自ら進んで受けようとするかどうかは、大きな分岐点です。

⑤ 時間と忍耐をかけて「継続的な変化」を示しているか

浮気癖は「行動のクセ」であり、すぐには変わりません。
一時的な態度の変化ではなく、数ヶ月〜年単位での安定した行動の改善が見られるかが、本当の判断材料になります。

本気で変わる人は、「信用して」と言わず、「信用されるまでやる」と言います。

浮気を「やめたい」と語る言葉だけではなく、その後の“具体的な選択”にこそ注目してください。
そして、相手が変わるかどうかだけでなく、あなた自身がどんな未来を望むのかも、見つめるべき大切な問いです。

■ 見極めポイントをチェックしてみよう

浮気を「やめたい」と言う相手が本当に変わる準備ができているかどうかを見極めるために、次のポイントをチェックしてみてください。

  • 言い訳せず、自分の過ちを認めているか?

  • 浮気相手との連絡を完全に絶ったか?

  • 行動(スマホの扱い方、時間の使い方)が変化しているか?

  • カウンセリングや第三者のサポートを受けようとしているか?

  • 信頼回復のための努力を自発的に続けているか?

  • 自分の気持ちや疑問に誠実に向き合ってくれるか?

  • 「信じてほしい」ではなく「信じてもらうために行動する」と言っているか?

✔︎ YESが多いほど、変わる意志がある可能性は高まります。ただし、すべてがYESだったとしても、「あなたが納得できるかどうか」が最も大切です。

■ 一緒に考えるための会話のヒント

信頼を回復するためには、感情をぶつけ合うのではなく、冷静な対話を重ねていくことが不可欠です。以下のような質問は、相手の本音を知る手がかりになります。

  • 「どうして浮気してしまったのか、自分ではどう考えてる?」

  • 「やめたいと思った理由は、誰のため? それとも自分のため?」

  • 「変わろうと思っているなら、どんな行動を見せてくれる?」

  • 「私の不安や疑いに、どう向き合ってくれるつもり?」

  • 「もしまた同じことを繰り返しそうになったとき、自分を止めるために何ができると思う?」

これらの質問は、相手を責めるためではなく、信頼関係を築き直すための出発点です。あなたが安心して未来を考えられるために、対話を恐れず、率直に気持ちを伝えていくことが大切です。

■ それでも「治る」と信じてみたい人へ:信頼を回復するステップ

浮気をされたあとも、「もう一度だけ信じたい」「やり直せるかもしれない」と思う気持ちは自然な感情です。
しかし信頼の回復は、ただ時間が経てば戻るものではありません。意識的にステップを踏むことが必要です。

① 事実の確認と整理

浮気の全容や経緯について、あいまいにせずしっかりと確認することがスタートです。
ここを曖昧にすると、「また嘘をついているのでは?」という疑念が消えず、回復の土台が築けません。

✔︎ 嘘をつかずに説明しているか?
✔︎ これまでの行動パターンをどう捉えているか?

② 感情の共有と認識

裏切られた側の怒り・悲しみ・不安を、加害者がきちんと受け止めることが不可欠です。
同時に、浮気をした側の動機や背景も整理することで、「なぜ起きたのか」をお互いに理解できる土壌ができます。

✔︎ あなたの感情を相手が否定せず受け止めているか?
✔︎ 双方が“感情”を言葉で表現できているか?

③ 再発防止に向けた行動計画の策定

信頼は言葉ではなく「行動」で再構築されていきます。
浮気の原因となった要因(スマホの扱い、異性との距離感、ストレスの逃避先など)を明確にし、具体的なルールや対策を決めることが大切です。

  • スマホ・SNSの透明性を確保する

  • 不必要な異性との連絡を絶つ

  • 定期的に二人の関係について話し合う機会を持つ

④ 信頼回復の期間と評価軸を明確にする

信頼は一朝一夕では回復しません。感情的に波があるのも当然です。
そのため、「これが続いたら信頼できる」といった一定の評価軸や期限をあらかじめ設定しておくことで、関係の進捗が可視化され、感情の迷いを減らす助けになります。

  • 「半年間、嘘や隠し事がなければ一段階信用を戻す」

  • 「不安な時はその都度、話し合いの場を持つ」

⑤ 自分自身の「限界ライン」も明確にしておく

「信じたい」という気持ちに飲まれすぎると、どこまで許してよいのか分からなくなることがあります。
再発があった場合や、約束が守られなかった場合の**“自分の限界ライン”**を明確にしておくことで、自尊心を守ることができます。

信頼の再構築とは、「信じる」という選択を繰り返す作業です。

それは簡単ではありませんが、不可能でもありません。

「治る」と信じてみたい人こそ、期待にすがらず、現実的な目線で関係性を育てる視点が必要です。

■ 繰り返される裏切りに「中毒性」はあるのか?

「もう二度としないと言ったのに、また浮気された」
そんなとき、ふと頭をよぎるのが——
**「この人、もしかして浮気にハマっているのでは?」**という疑念。

実は、浮気には一種の“中毒性”が潜んでいることがあります。

① 脳が「快感」を記憶してしまう

浮気に限らず、人間の脳は快感・スリル・非日常的な体験に強く反応します。
浮気がバレそうな緊張感や秘密の関係による興奮は、**ドーパミン(快楽ホルモン)**を大量に分泌させます。

それが「またあの感覚を味わいたい」という報酬系への依存を生み出し、繰り返し行動を引き起こすのです。
これはアルコールやギャンブルと同じ、いわゆる行動依存の一種と言えるでしょう。

② 現実逃避の手段になっている

浮気をする人の中には、

・仕事や家庭のストレス
・自己否定感や孤独感

から逃れる手段として、浮気にのめり込んでいるケースもあります。

この場合、浮気は**「誰かを好きになる行為」ではなく、「現実から逃げるための麻酔」**です。
逃げ場所がなくならない限り、繰り返される可能性は極めて高いといえます。

③ 禁断の関係への快感

「いけないことをしている」「誰にもバレてはいけない」——
そういった背徳感のスリルに興奮を覚える人もいます。
これは単なる恋愛感情ではなく、刺激への依存に近い状態です。

本人は罪悪感を口にするものの、その裏で自分をコントロールできない衝動性がある場合、単なる浮気癖ではなく心理的な支援が必要になります。

④ 中毒から抜け出すにはどうすればいい?

行動依存に近い浮気のパターンは、自力での克服が難しい場合も多く、以下のようなサポートが必要になります。

  • 心理カウンセリング

  • 依存症専門医のサポート

  • 夫婦・カップルセラピー

  • 信頼を再構築するための行動習慣の変更

本人が「やめなきゃ」と思っていても、衝動が勝ってしまう場合は、意志ではなく“仕組み”で変える必要があります。

浮気癖は、単なる「だらしなさ」ではなく、「依存」の可能性がある。

だからこそ、責めるだけではなく、構造的に理解することが回復への第一歩です。

■ 浮気をされた側が感じやすい「自分責め」の罠

浮気をされたとき、多くの人が真っ先に感じるのは**「自分が悪かったのかもしれない」**という感情です。

  • 「私に魅力がなかったから?」

  • 「もっと優しくしていれば避けられた?」

  • 「相手に寂しい思いをさせたのかも…」

こうした“自分責め”は、被害を受けた側にとって実はよくある自然な反応です。
しかし、これは冷静に考えると大きな認知の歪みに過ぎないことが多いのです。

① 心の防衛反応としての「自分のせい」

自分を責めることで、「まだ自分にもコントロールできる部分があった」と思いたくなる心理があります。
これは、裏切りという現実のショックを処理するための心の防衛反応のひとつです。

「相手がひどい人だった」よりも、
「自分がもっと頑張れば変えられた」と思ったほうが、傷つかずに済む——
無意識にそう思い込んでしまうのです。

② 「愛されていなかったのかも」という思考の罠

浮気されたことで、自己価値を大きく揺さぶられる人もいます。

「こんなことをされるなんて、私は大切にされていなかったんだ」
「やっぱり私じゃダメだったのかも」

けれど、浮気は相手の“選択の問題”であり、あなたの価値とは無関係です。
あなたがどんなに尽くしても、相手が誠実さを選ばなかったのであれば、それは相手の課題なのです。

③ 「我慢すれば、また愛してくれる?」という幻想

傷ついたまま関係を続けようとすると、
「もう少し私が我慢すれば元に戻るかも」
「ここで手放したら、すべてが終わってしまう」と感じることがあります。

でも、本当の問題は“我慢の量”ではなく、相手の誠実さと変わろうとする姿勢です。
自分をすり減らすほどに我慢することが、関係を改善するとは限りません。

✔︎ 覚えていてほしいこと

  • 浮気は、された側の“せい”ではない

  • 裏切られたことで、あなたの価値が下がることは絶対にない

  • 自分を責めるよりも、「これから自分をどう守るか」に意識を向けてほしい

浮気されたあなたが悪いわけではありません。

大切なのは、誰かの選択に左右されすぎず、あなた自身の心を守る視点を持つことです。

■ 自分責めから抜け出す3つの方法

浮気されたとき、人はとても強いショックを受けます。
信じていた人に裏切られたという現実は、自分の存在価値まで揺るがすほどの衝撃になることがあります。

そして多くの人が、**「自分が悪かったのではないか」**という思考に陥ります。

これは一種の「自責のスパイラル」
しかし、この罠から抜け出すための方法はあります。

1. 事実と感情を切り分ける——「私は悪くない」と言い聞かせなくていい

「自分に魅力がなかったから浮気された」
「家のことが完璧じゃなかったから」
——こうした思考が浮かぶのは自然な反応です。

でも、それはあなたのせいだという証拠ではありません。

 ポイント:

「浮気された」という“事実”と
「私に価値がない」という“感情”は、別物です。

悲しさや怒り、不安といった感情は抑える必要はありません。
ただし、それらが「自分が悪い」という結論にすり替わってしまわないように意識しましょう。

2. 信頼できる人に話す——“感情”を外に出すことが回復の鍵

自分の内側だけで考え続けると、視野がどんどん狭くなり、自責の思考が強化されてしまいます。

だからこそ、

  • 親しい友人

  • 家族

  • カウンセラーや専門家

といった**「安心して感情を出せる相手」**に話すことがとても重要です。

✅ 話すメリット:

  • 自分を客観視できるようになる

  • 自責から“共感”へと気持ちが変わる

  • 誰かに認めてもらうことで、「自分は間違っていなかった」と実感できる

話すことは「甘え」ではありません。
あなたを守る“行動”のひとつです。

3. 自分をいたわる「習慣」を持つ——日常から自尊心を回復する

裏切られた経験は、自己肯定感を大きく傷つけます。
そのダメージを修復するには、**小さくても「自分を大切にする行動」**がとても効果的です。

  • 温かいお風呂にゆっくり入る

  • 「好きなだけ泣いていい日」をつくる

  • 大好きなカフェに行く

  • 映画を観て心を解放する

  • 思い切って、SNSや連絡から離れる日をつくる

自分に優しくすることは「甘やかし」ではなく、「リハビリ」です。

「そんなことをしても意味ない」と思うかもしれません。
でも、心が傷ついたときほど、小さな“自分ファースト”が大きな回復につながるのです。

■ 再構築か?離婚か?迷ったときの判断基準

浮気をされたあと、関係を再構築するべきか、それとも別々の道を選ぶべきか。この問いに明確な正解はありません。しかし、以下のような視点から、自分の心と向き合うことが重要です。

①「変わろうとする意志」が本物かどうか

相手が謝罪するのは当然のこと。その先にある「具体的な行動変化」がなければ、同じことを繰り返す可能性が高いと考えられます。言葉よりも、行動と継続に注目しましょう。

②「信じたい」という気持ちが自分の中に残っているか

裏切られた悲しみや怒りは当然ですが、時間をかけてでも「もう一度向き合いたい」と感じる自分がいるかどうか。これは、再構築の土台になります。逆に、一緒にいることが苦痛になっているなら離れることも選択肢です。

③ 「自分を守る視点」を持てているか

浮気されたことで、「自分が悪かったのかも」と自責に陥ることもありますが、まずは自分の尊厳・安心・未来を第一に考えること。再構築に向けて動く場合でも、同時に自分自身を守る準備が必要です。

④ 外部のサポートを受けているか

感情が揺れ動く中では冷静な判断が難しいことも。信頼できる友人やカウンセラー、法律の専門家など、第三者の視点を借りることで、自分が本当に望む方向を見極めやすくなります。

「再構築」も「離婚」も、どちらも“正しい”選択ではなく、“あなたにとって納得できる選択”であることが大切です。

あなたが望む幸せは何か、そのために今、何を選ぶのか。焦らず、自分のペースで選択していきましょう。

■ まとめ:浮気癖と向き合うために

浮気癖が治るかどうかは、「相手次第」だけではなく、あなた自身の選択にも関わる問題です。

相手の行動を冷静に見極めること、そして自分の気持ちに正直になることが、何より大切です。

苦しみや不安の中にいるあなたに、今一度問いかけてください。

「私は、どう生きたいのか?」

あなたの幸せを守れるのは、あなた自身です。

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