「なんでそんなバレバレなことを言うの?」…不倫に潜む“嘘”の矛盾
- 2025年06月20日
- 2025年07月02日

「そんな言い訳、すぐバレるのに」
「どうしてもっと上手につけないの?」
不倫をしている人の言動を見て、そう感じたことのある人は少なくないでしょう。
残業のはずなのに私服に着替えている。
出張だと言っていたのに、会社の予定表には名前がない。
スマホのロックはやたら厳重なのに、通知で“その名前”がポンと出る。
――なぜ、不倫をする人間は、そんなに「バレやすい嘘」をついてしまうのか?
そこには、意外にも深い心理的背景が隠れています。
■1. 嘘を「本気で信じてほしい」と思っていない
不倫をして嘘をつく人は、意外にもその嘘を相手に完全に信じてほしいとは思っていない場合があります。この心の中の微妙なズレが、嘘が「すぐバレる」大きな理由のひとつです。
■1-1. 嘘に対する本気度の低さ
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嘘は“場つなぎ”や“その場しのぎ”として使う
深く考えず、とりあえずその場をやり過ごすためだけに嘘をつくため、用意周到さや一貫性に欠けます。 -
「バレても仕方ない」という諦め
嘘がバレることをどこかで覚悟しており、完全に隠そうという強い意志がないため、不自然な嘘が多くなります。
■1-2. 嘘を本気で信じてほしいと思わない心理背景
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罪悪感や後ろめたさの存在
嘘をつくことで心が痛み、本気で信じてほしいとは思えない。どこかで「自分が悪い」と感じているため、嘘に本気を込められません。 -
関係の継続にあまり期待していない
嘘をつくことで関係をつなぎ止めたいけれど、長期的な未来を真剣に考えていないため、嘘に本気が入りにくい。
■1-3. 嘘が甘く雑になりやすい理由
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準備不足で矛盾が多い
嘘を継続するための筋書きが浅く、細かいところを詰めずに話してしまうため、簡単に矛盾が生じます。 -
自己破壊的な心理が潜む
心のどこかで「どうせバレる」「終わってもいい」と思っているため、無意識にリスクを冒す言動も増えます。
✦このように、不倫をする人の嘘は、「本気で信じてほしい」という意識が希薄なことが多く、そのために嘘が雑で矛盾しやすく、結果的にバレやすくなってしまいます。
■2. 嘘より感情が先に出てしまう
不倫をしている人は、嘘をつくことを優先するよりも、感情が先に表に出てしまうことがよくあります。これは心理的な不安定さや緊張が影響しているためと考えられます。
■2-1. 咄嗟の感情が言動に表れる
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焦りや動揺が隠せない
急に問い詰められたり疑われたりすると、冷静に嘘を重ねるよりも焦りや動揺が表に出てしまい、言葉や表情が不自然になります。 -
防衛反応としての感情爆発
疑いに対して「怒り」や「逆ギレ」で返すことがあり、これが嘘を隠すよりも優先される場合があります。
■2-2. 感情が嘘の継続を妨げる
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嘘を守ろうとする冷静さが欠ける
嘘をつき続けるためには一貫したストーリーや計画性が必要ですが、感情が先に出ると矛盾が生じやすくなります。 -
嘘をつくよりも心の負担が大きい
感情的な負担が嘘をつくことの技術や意図よりも勝ってしまい、うまく隠せない原因になります。
■2-3. 罪悪感や後ろめたさが感情を揺らす
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嘘をつくことへの罪悪感が表情に出る
嘘に対する後ろめたさや罪悪感が、視線の逸らしや言葉の詰まり、声の震えなど、感情的なサインとして現れます。 -
自己防衛のために感情でごまかす
嘘を見抜かれそうになると、感情的に相手を圧倒しようとする防衛的な態度をとることもあります。
■2-4. 感情の自己コントロールが苦手
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もともと感情の起伏が激しい傾向
心理的に不安定な人は、感情を抑えきれずに表に出しやすく、嘘をつくことが難しくなります。 -
ストレスやプレッシャーでコントロール不能に
不倫関係の緊張感やストレスが増すと、感情の抑制がさらに難しくなり、嘘がばれやすくなります。
✦このように、不倫関係における嘘は単なる言葉の操作だけでなく、感情の揺れや心理的な不安定さが強く影響しています。感情が先に表に出ることで、嘘が簡単に見破られてしまうのです。
■3. 「見抜かれない」と思い込む慢心
不倫をして嘘をつく人には、徐々に「自分は見抜かれない」「バレない」と過信する心理が働くことが多いです。この慢心が、逆に嘘を雑にし、バレやすくなる原因になります。
■3-1. 小さな成功体験が慢心を生む
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嘘が一度通ると自信がつく
初めて嘘をついてバレなかった経験があると、「自分は上手くやれる」と思い込むようになります。 -
緊張感が薄れ、油断が生じる
成功体験によって気が緩み、注意力や用心深さが減少し、結果的に嘘が粗雑になります。
■3-2. 慢心による言動の緩み
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言い訳が雑になる
慢心すると、嘘の細部を詰める努力を怠り、矛盾が生じやすくなります。 -
嘘の矛盾に気づかない、または無視する
自分の嘘の矛盾に気づかずに放置することが増え、結果的に嘘がバレる要因となります。
■3-3. 相手を軽視する心理が表れる
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「この人は気づかないだろう」という過小評価
慢心により、相手の洞察力や関心を軽視してしまい、配慮が欠ける言動を取ってしまいます。 -
相手へのリスペクト不足がバレる原因に
相手を見下す態度は、信頼を失わせ、関係の崩壊を早めることになります。
■3-4. 慢心が招く致命的なミス
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設定ミスや管理不足
慢心でスマホの通知を消し忘れたり、予定表の矛盾に気づかなかったり、小さなミスが嘘の破綻を招きます。 -
見抜かれても言い訳できない状況を作る
慢心は嘘の質を落とし、追及されたときに言い逃れできない穴を生み出します。
✦このように、「見抜かれない」という慢心は、不倫をして嘘をつく人の心理の大きな落とし穴です。
最初は慎重でも、成功体験によって自信過剰になり、結果的にバレるリスクを高めてしまうのです。
■4. 本当は「気づいてほしい」心理がある
不倫をしている人の嘘や隠しごとは、一見「バレないように」と思われがちですが、実はその裏側に「気づいてほしい」という複雑な感情が隠れていることがあります。
■4-1. 無言のSOSとしての嘘
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助けを求めるサイン
嘘や隠し事は、相手に「自分の本当の気持ちに気づいてほしい」「見放さないでほしい」という無言のSOSとして機能する場合があります。 -
関係の危機を知らせるメッセージ
嘘をつくことで相手の関心を引き、自分の存在や不満を知ってほしいという心理が働きます。
■4-2. 気づいてもらえない孤独感
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本音を話せないもどかしさ
不倫相手に対しても、家庭に対しても、自分の本当の感情を素直に伝えられないため、嘘という手段でしか表現できないことがあります。 -
見透かされたい願望
嘘の矛盾を相手に気づいてほしい、見抜いてほしいという潜在的な期待があり、実際に問い詰められた時に複雑な感情を抱きます。
■4-3. 自分の存在意義を確認したい
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愛されているかの確認
気づかれることで「まだ愛されている」「まだ関係に意味がある」と感じたい欲求が嘘の奥に隠れていることもあります。 -
関係の継続を望む心理
嘘をつきながらも、どこかで「バレてしまえば終わるかもしれない」という怖さと、「気づいてほしい」という矛盾した気持ちが共存しています。
✦このように、不倫における嘘には、単なる隠蔽やごまかしだけでなく、深層心理にある「気づいてほしい」「愛されたい」という複雑な感情が絡むことがあります。
これが、表面的には矛盾して見える嘘の言動の背景にある重要なポイントと言えるでしょう。
■5. 嘘に慣れていない=罪悪感の表れでもある
不倫をしている人がつく嘘は、必ずしも巧妙とは限りません。むしろ嘘をつくことに慣れていないため、すぐにボロが出てしまうケースが多いです。これは心の中に強い罪悪感や葛藤があるからとも言えます。
■5-1. 嘘をつくことへの心理的抵抗
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心のブレーキがかかる
嘘をつくこと自体に抵抗感が強い人は、嘘をついている間ずっと「バレてはいけない」と緊張し続けます。その緊張が、言動に不自然さや矛盾を生じさせやすくなります。 -
罪悪感の自己制裁
嘘をつくことで罪悪感を感じ、その罪悪感が嘘を続けることの負担やプレッシャーとなり、逆に嘘が下手になることもあります。
■5-2. 嘘をつく頻度が少なく慣れていない
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嘘を重ねる経験が不足
嘘を頻繁につく人は、徐々に嘘をつく技術が身につきますが、不倫を始めたばかりや罪悪感が強い人は嘘に慣れておらず、うっかり本音が漏れたり矛盾した発言をしてしまいがちです。 -
心の葛藤が行動に表れる
嘘をつくことへの抵抗感と、欲望や感情の間で揺れ動く心情が、言葉や態度の乱れとなってあらわれるのです。
■5-3. 罪悪感が嘘をつく際の「緊張感」として表出
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身体的なサインが出やすい
嘘をつくことによる罪悪感は、声の震え、目線の泳ぎ、動作のぎこちなさなど、身体の反応として現れることが多いです。 -
言い訳や言葉の詰まり
罪悪感のせいで言葉に詰まったり、矛盾を訂正しようとして混乱することが、嘘がバレやすくなる原因となります。
✦このように、不倫関係における嘘は単なる隠蔽の手段ではなく、強い罪悪感や心理的葛藤が反映されたもの。嘘に慣れていないことで逆に嘘が下手になり、バレやすくなるのです。
■6. 嘘がバレる頃には、もう感覚がマヒしている
不倫関係において、嘘をつき続けるうちに心や感覚が麻痺し、細かい矛盾やリスクに気づかなくなってしまうことがあります。これが、嘘がバレる大きな要因の一つです。
■6-1. 嘘をつくことへの鈍感化
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嘘を重ねるうちに麻痺する感覚
初めは慎重だった嘘も、繰り返すうちに「どうせバレないだろう」と感覚が鈍り、雑になってしまいます。 -
リスクを軽視する心理
嘘の重みやバレる可能性への恐怖が薄れ、無意識に危険を冒す行動が増えます。
■6-2. 現実感の喪失
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自己欺瞞に陥る
嘘をつき続けることで、現実を直視できなくなり、自分に都合の良い解釈をしてしまいます。 -
感情と現実の乖離
嘘をつきながら感じる不安や罪悪感が麻痺し、本当の感情が分からなくなってしまいます。
■6-3. 注意力と自己管理の低下
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小さなミスや矛盾に気づかなくなる
嘘の細部の整合性を保つ努力が薄れ、うっかりミスが増えます。 -
嘘を守るための行動が雑に
LINEの通知を消し忘れたり、予定の確認を怠ったり、見逃しが多くなります。
■6-4. 心理的疲労と無関心の増大
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精神的な疲弊が判断力を鈍らせる
嘘を隠し続けるストレスで心が疲弊し、最善の行動をとれなくなります。 -
「どうでもよくなる」無関心の状態
バレることへの恐怖や責任感が薄れ、投げやりな態度になることがあります。
✦このように、嘘がバレる頃には、本人の心も感覚も麻痺し、リスク管理ができなくなっていることが多くなります。
この「感覚のマヒ」が、嘘の破綻を早める大きな要因となっています。
■7. 嘘を重ねるほど、現実と向き合えなくなる
不倫関係で嘘を積み重ねると、本人の心は次第に現実から乖離し、本当の問題や感情から目を背けるようになります。これが嘘がバレやすくなる原因であると同時に、本人の精神的負担を増大させます。
■7-1. 嘘で作った虚構に自分が縛られる
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嘘の整合性を保つために、さらに嘘を重ねる必要がある
たった一つの嘘がさらなる嘘を呼び、複雑な虚構の網が出来上がります。その中で、どこが真実なのか分からなくなってしまいます。 -
虚構の世界に没入し、本当の自分を見失う
嘘に囲まれた生活を続けるうちに、自己認識が曖昧になり、心が疲弊していきます。
■7-2. 問題の先送りによる自己欺瞞
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現実の問題や関係の問題から目をそらす
嘘をつくことで、その場の問題を回避しようとするため、根本的な問題解決から遠ざかります。 -
「大丈夫」と自分に言い聞かせる自己欺瞞
嘘を続けながらも、「まだ何とかなる」「バレていない」と自分を安心させ、現実と向き合うことを避けます。
■7-3. 心理的ストレスと精神的疲弊
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嘘を隠し通すための緊張感が持続する
嘘の網の中で常に嘘がバレる恐怖と戦い、心が休まることがありません。 -
精神的に追い詰められ、判断力が鈍る
長期間の嘘の重圧で精神状態が悪化し、冷静な判断ができなくなります。
■7-4. 最終的な破綻と自己崩壊のリスク
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嘘が暴かれたときの衝撃が大きい
長く嘘をつき続けた分、崩れたときの精神的ダメージも大きくなります。 -
人間関係の破綻だけでなく自己喪失感も強まる
嘘の中で生きていた自分が崩れ、本当の自分を見失う恐怖に直面します。
✦このように、嘘を重ねることは、心の深い部分で現実と向き合えなくなる悪循環を生み出し、不倫をする人間にとって非常に危険な心理状態を引き起こします。
この心の負担がさらに嘘をバレやすくし、関係崩壊へとつながっていくのです。
■8. 嘘の“スリル”に中毒になっている
不倫をして嘘をつく行為には、ただ隠そうとするだけでなく、隠すことで得られる心理的な刺激やスリルが存在します。これが次第に中毒のようになり、嘘を重ねる悪循環に陥ることも多くなります。
■8-1. 禁じられた秘密を持つことで感じる非日常感
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秘密を守るスリルが快感に変わる
誰にも知られてはいけない秘密を抱えることで、日常生活に刺激や高揚感を感じる人がいます。 -
普通の生活では味わえない興奮
嘘をつき隠し通す緊張感は、ドキドキ感や冒険感に似た感覚を生み出します。
■8-2. 嘘をつくことで味わう自己肯定感の歪み
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「自分は賢い」と思える優越感
嘘をうまく隠し通せたとき、自分の能力を誇示するような感覚を持つことがあります。 -
スリルによる一時的な自己充足感
嘘がバレないことが自己肯定感の代わりになり、短期的な満足感を得てしまいます。
■8-3. スリルの追求が嘘をエスカレートさせる
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より大胆でリスクの高い嘘をつくようになる
スリルを求めるあまり、無謀な嘘や行動に走り、バレるリスクを高めます。 -
嘘の上にさらに嘘を重ねる悪循環
一度嘘をつくことで味わった刺激を忘れられず、次々と嘘を重ねてしまいます。
■8-4. スリルの快感から抜け出せない心理的依存
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スリルに依存し、正常な判断ができなくなる
スリルが中毒状態になると、リスクを冷静に判断できず、破滅的な行動に陥りやすくなります。 -
嘘をつかないと満足できない状態に陥る
嘘をつくこと自体が目的化し、本来の関係性や感情が希薄になることもあります。
✦このように、不倫における嘘は単なる隠蔽手段であるだけでなく、「スリル」という心理的快感を生み出し、それが中毒化することで嘘がエスカレートしやすくなります。
このスリルの罠が、不倫関係の破綻を加速させる大きな要因のひとつと言えるでしょう。
■9. 嘘の中にある“理想の自分”を生きている
不倫をして嘘をつく人は、しばしば現実の自分とは違う“理想の自分”を嘘の中で演じています。これは単なる隠蔽ではなく、自分自身の自己肯定感や欲求の投影でもあります。
■9-1. 理想像を創り出す心理
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現実の自分に満足できない
家庭や仕事での自分に不満や劣等感があると、嘘の世界で理想の自分を作り上げたくなります。 -
嘘の中でカッコいい・魅力的な自分になる
嘘をつくことで、実際には持っていない自信や魅力を演出し、自分の価値を高めようとします。
■9-2. 嘘の自己像が現実とのギャップを広げる
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理想の自分と現実の自分の乖離が大きくなる
嘘をつくたびに理想像が肥大し、現実とのギャップが大きくなるため、矛盾や違和感が目立ちやすくなります。 -
自己欺瞞が強まることで自分を見失う
嘘の世界に浸ることで、本来の自分を忘れ、精神的に疲弊しやすくなります。
■9-3. 嘘の自分を守ろうとする防衛本能
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嘘の理想像が崩れることを恐れる
嘘がバレることは、理想の自分が暴かれることと同じなので、必死に嘘を守ろうとします。 -
過剰な言い訳や逆ギレもこの防衛からくる
嘘の自分を守るために、感情的になったり、攻撃的な態度を取ることがあります。
■9-4. 嘘の理想像が関係を長引かせる要因に
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現実の問題を直視できなくなる
理想の自分を守るために問題を隠し、解決を先送りする傾向があります。 -
関係の破綻を受け入れにくくなる
嘘の世界が崩れることを避けるために、別れや終わりを認められず、もつれやすくなります。
✦このように、不倫における嘘は単なる嘘ではなく、本人の心の中にある“理想の自分”を演じる手段でもあります。そのため、嘘は本人にとって都合の良い自己像を守るための防衛機制となり、発覚したときのダメージも大きくなるのです。
■終わりに:嘘の裏にある“本音”を見抜く視点を
不倫をする人間が、なぜバレやすい嘘をつくのか。
それはただの“頭の悪さ”や“不注意”ではありません。
その背後には、「恐れ」「自責」「逃避」「自己破壊」「救済願望」など、複雑な心の動きが潜んでいるのです。
だからこそ、嘘だけを責めるのではなく、
その嘘をついた理由の奥にある“本当の叫び”に目を向けることも、ときには必要かもしれません。