張り込みづらい場所②
以前にも書いたが小学校や幼稚園などの施設は非常に張り込みづらい。
小学校などは防犯上の兼ね合いで関係者や近隣住民に不審者と思われれば直ぐに通報されてしまうからである。
通報され、警察官に職務質問をされれば事情を正直に話すが、それでも大体その場から移動するようにと言われてしまう。
その場合、張込場所などを変えるが対象者の移動手段や通勤ルートがわからなければ確認できず、調査が失敗に終わる可能性も出てくる。
また、小学校以外にも張り込みづらい場所はある。それは、人通りがほとんどないような農村地区などの集落も張り込みづらい。
こういった地域はほとんどの人が顔見知りで部外者は直ぐに人目についてしまい、他県ナンバーの車で張り込んでいれば目立ってしまう。
もし、対象者に気付かれれば調査に支障をきたすため、目立たないようにレンタカー(軽トラック)で調査をしたり、作業着を着たりする。
逆に張り込みやすい場所は、人通りや車の通りも多いような繁華街や駅前などで、長時間その場にとどまっていても目立たないからだ。
ただ、歌舞伎町のような場所では飲み屋のキャッチや反社会勢力のような人物から警察と勘違いされて気にされることもある。
そのため、探偵はTPO(時と場所と場面)に合わせて服装や張り込み方法を変えなければ、調査を円滑に進めることはできないだろう。