探偵の張込み尾行方法(空港編)
対象者の立ち回り先として、空港から調査を開始することは度々ある。
夫の浮気調査で不審に思った依頼者さんが出張や旅行先で浮気相手と会うんじゃないかとにらんでご依頼をされてくるからだ。
情報があれば宿泊先で張り込みをすればいいのだが、滞在先がわからない、もしくは嘘をついている可能性がある場合は空港などの交通機関から調査を開始する。
ただ、ある程度の情報がないと空港で対象者を確認することは難しい。対象者を確認するのに必要な情報としては、
・対象者の顔写真
・飛行機の予約情報
・当日の服装と所持品
・空港からの移動手段
などが挙げられ、まず必ずほしい情報は利用する飛行機の予約情報で、出発と到着の空港、到着時間、便名が必要となってくる。
到着する空港や日にちだけで、到着時間や便名がわかっていなければ対象者を確認するのは不可能に近い。羽田空港の1日の利用者数は7万人もいるからだ。
ただ、小さな空港であったり、対象者によっぽど特徴があれば確認できるかもしれないが、羽田空港のような国際線もあるような空港では至難の業である。
次に必要な情報は、当日の服装と所持品で搭乗者数が300人といるなかで顔だけで見分けるより服装や所持品で判断したほうが確実だからだ。
(帽子やマスクを着用していて顔がわからなかったり、人間違え防止のため)
空港からの移動手段は、電車、高速バス、タクシーがあるが車で迎えに来られる可能性もあるため、補足として移動手段を聞いておく。
移動手段に関しては、根拠がない限り推測でしか判断できないので基本的に調査車両は必ず用意しておくため、大体調査員3名で調査を行う。
羽田空港くらいの規模であれば到着口は2~3つあるので調査員2名で監視を行い、車両担当の調査員1名をターミナル側で待機させておく。
到着口から対象者が現れれば、車両で待機していた調査員と連絡を取り合いタクシーや高速バス、迎えの車が来ても対応できるように連携を取らなければならない。
空港での調査は利用客数の多さや様々な移動手段があるので、対象者を確認してからの尾行は探偵としてある程度の経験がないと難しい調査と言えるだろう。