逆恨みをする有責配偶者
探偵という職業は感謝もされれば、恨まれもする仕事である。
というのも、依頼者さんからは感謝をされるが、対象者である有責配偶者からは逆恨みをされる。
実際に、不倫をしていた奥さんが事務所まで乗り込んできたこともあるし、不倫をしていた夫から嫌がらせの電話が掛かってきたこともある。
対象者の方が当事務所の存在を知った理由は依頼者さんが報告書を見せたのだろう。それで、逆恨みをした有責配偶者の方が乗り込んできたのだ。
そして、浮気の証拠を撮られたことに腹を立てたのか、浮気は事実無根だの名誉棄損だのプライバシー権の侵害だのストーカーだのと散々喚き散らす。
当然、法律にのっとった上で調査をしているので粗探しをしても無駄だし、守秘義務があるので配偶者といえども調査のことをお答えする義務はない。
そもそも自分が浮気をしていたのが悪いのに、反省することもなく証拠を撮られた腹いせがしたいのか怒りの矛先を向けてくる。自分のことを棚に上げて。
こういう自己中心的で見勝手な考え方の持ち主は自分が悪いことに気づこうともせず、浮気したのは配偶者や家庭のせいにして自分の考えを正当化する。
一度、ボイスレコーダーに録音したこのモンスター夫との会話を依頼者さんに聞かせてもらったことがあるが、話しが通じな過ぎて驚いたことを覚えている。
こういったモンスター夫や妻とは話しが通じないので協議や調停で解決することは、まずないだろう。なぜなら自分が一切悪くないと思い込んでいるからだ。
しかし、そんな見勝手な言い分が通用するほど世の中は甘くない。この好き勝手やってきたモンスター夫や妻はそれなりの代償を払うことになるだろう。