有責配偶者からの相談
ごくまれに有責配偶者の方からご相談をいただくことがある。
有責配偶者とは、不倫やDVなどで離婚原因を作り、婚姻関係を破たんさせた配偶者のことを指す。
有責配偶者からの相談とは、その言葉の通り不倫をしている夫や妻からの相談で、その内容は様々である。
妻に掴れている浮気の証拠を調べる方法はないか、夫にバレないように浮気をする方法はないか、妻に雇われた探偵の尾行を撒く方法はないかなどなど。
浮気をしている男性は妻から浮気の証拠があるから白状しろと問い詰められているらしいが、本当に浮気の証拠を掴まれているか調べてほしいとのこと。
また、浮気相手の妻に浮気がバレて2度と会わないと誓約書を書かされたのだが、それでも不倫関係を続けたいので絶対にバレない方法を教えてくれとか。
個人が取得している情報(浮気の証拠)を調べることは現実的に難しいが、バレないように浮気をする方法や探偵の尾行を撒く方法は確かにある。
しかし、浮気調査をする立場の探偵がそれをアドバイスしてしまえば不法行為を容認してしまうことになるし、倫理的に許されることではない。
ただ、たまに探偵や弁護士がバレない不倫のやり方や、不倫がバレた時の対処法なるブログを書いているが私からすれば何をしたいのか理解できない。
探偵や弁護士がバレない不倫のやり方などを教示すれば、不倫している有責配偶者に加担しているようなものだし、不貞行為を立証することが難しくなる。
弁護士は裁判で勝とうが負けようが関係ないのかもしれないが、探偵からすれば調査が失敗する確率が高くなり、不貞の証拠を掴めないかもしれない。
確かに、探偵や弁護士は仕事であって正義の味方ではないが、せめて倫理観を持って行動してもらいたいものだ。