外面がいいモラハラ不倫夫の心理について

「外では完璧な夫、家では別人」──モラハラ夫の二面性と不倫の真実

  • 2025年06月30日
  • 2025年06月30日

職場では「人当たりがいい」「頼れる上司」
親戚の前では「優しい旦那さん」
子どもの学校行事では「イクメンで素敵なお父さん」

でも、家に帰れば豹変する。
あなたの前では、冷たい態度、攻撃的な言葉、理不尽な怒り。
——外では好印象を振りまくのに、なぜ家庭内ではまるで別人なのか?

それは、モラハラ気質の人間が持つ“二面性”と、“支配欲”の表れです。

■ 1. 「外の世界」と「家庭内」で使い分ける二重構造の心理

モラハラ夫の“二面性”は、単なる「気分屋」や「疲れているから不機嫌」といったレベルの話ではありません。
それはむしろ、どこで・誰に・どう振る舞えば自分が有利になるかを、本能的かつ戦略的に判断して行動している状態です。

■ 外の世界では「評判」を最優先する

モラハラ気質の人は、自分の評価・立場・イメージを極端に重視します。
だからこそ、会社や友人、親戚の前では「理想的な夫」や「頼れる男性」として振る舞うのです。

  • 職場では面倒見が良く、冗談も交えながら部下に優しく接する

  • 義実家では進んで皿洗いや子どもの世話を引き受ける

  • SNSでは家族旅行や育児への協力姿勢を発信する

こうした“外面の良さ”は、他人からの賞賛や羨望という「承認欲求」を満たすための演出です。
つまり、外では“演じる自分”をフル稼働させているのです。

■ 家庭内では「支配」が目的になる

その一方で、家庭内はどうかというと——
そこでは演じる必要がない、むしろ“本性”を出してもバレにくい、リスクが低い場所と認識されているのです。

  • 「妻は離婚しないだろう」

  • 「子どもには逆らわれない」

  • 「外には漏れないから大丈夫」

この“安心領域”では、演技を脱ぎ捨てて本音や怒り、支配欲をぶつけてきます。
妻を従わせ、自分の言うことに従わせることで“優越感”や“自尊心”を満たしているのです。

■ 二重構造は“自覚のない支配”の表れ

本人は無意識のうちに、「外では評判を守る」「家では支配する」という切り替えを習慣化しています。
それはまるで、スーツを着ると“社交的な自分”にスイッチが入り、帰宅した瞬間にスーツを脱ぐように“本性の自分”に戻るかのような行動様式です。

■ 周囲とのギャップに苦しむ被害者

この二面性は、被害を受けている妻の孤立を深める原因にもなります。
「外では優しい人だから信じられない」「気のせいじゃない?」と周囲から言われ、自分の苦しみすら否定されてしまうのです。

このようにモラハラ夫は、場面ごとに「自分が得するモード」へと切り替える能力に長けています。
その裏にあるのは、他者への思いやりや共感ではなく、「自分が損しないこと」だけを重視する冷淡な合理主義なのです。

■ 2. 外面を取り繕うのは「自己愛」の延長

モラハラ夫が外では「いい人」を徹底的に演じるのは、ただの見栄ではありません。
その背景には、「自分は価値ある人間でありたい」「人から認められたい」という強烈な自己愛的傾向が潜んでいます。

彼らにとっての「評価されること」は、生きていくうえでの最優先事項です。
だからこそ、他人にどう見られるかを常に意識し、必要以上に“好印象”を振りまきます。

■ 理想のイメージを維持することに必死

  • 同僚に対しては、親切でユーモアもあり頼れる存在

  • 上司には忠実で、責任感の強い部下として振る舞う

  • 親族の前では、家庭を大事にする「理想の夫」

  • SNSでは、完璧な家族写真と前向きな投稿でイメージ管理

これらの行動は、「他人にどう見えるか」に特化した“演出”であり、自分をより価値ある存在として認識してもらうためのパフォーマンスです。

■ なぜそこまで他人の目を気にするのか?

それは、自己肯定感の根が不安定だからです。
モラハラ夫は一見、自信満々で堂々として見えますが、その実、「人から見捨てられること」や「劣っていると思われること」を極端に恐れています。

そのため、

  • 外で評価されていれば「自分には価値がある」と感じられる

  • 他人に優しくすれば「自分はいい人間」と思い込める

という“外部からの評価”に依存しなければ、自我が保てないのです。

■ 家庭内でその“努力”が消える理由

外では完璧な自分を演じるのに、家庭内ではその努力をまったく見せない。
それは、家庭という安全圏では、外面を保つ必要がないからです。

「どうせ妻は逃げない」
「子どもは自分を疑わない」
「本性を出しても外にはバレない」

こうした油断と支配欲が重なり、家庭内では演技をやめ、本性をあらわにします。
そして「演じること」で得た賞賛や好意を、“自分の正しさの証拠”として都合よく使うのです。

■ 外面がいい人ほど、家庭内での姿に注意が必要

モラハラ夫は、「外では良い人だから問題ない」と信じさせる力に長けています。
しかし、本当の人間性は“立場が弱い人”への接し方に出るもの。

  • 外では優しいのに、なぜあなたには冷たいのか?

  • 他人には寛容なのに、なぜあなたには怒りっぽいのか?

そのギャップこそが、「外面=偽物」である証拠です。

■ 3. なぜ家の中では冷たく、攻撃的になるのか?

外では穏やかで社交的な人なのに、家に帰った途端、別人のように冷たくなる――
この落差に、戸惑いや孤独を感じている人は多いはずです。

モラハラ夫が家庭内で攻撃的になるのは、単なる性格の問題ではありません。
その背景には、**「支配できる安心感」と「無防備な本性の露呈」**という、複雑な心理構造が隠れています。

■ 家庭は“安全圏”だからこそ、本性が出る

モラハラ夫にとって家庭は、他人の目が届かない“自由に振る舞える場所”。
外では気を張って演技をしていても、家では「演じる必要がない」と感じています。

  • 妻は簡単に離れていかない

  • 子どもは自分を疑わない

  • 周囲にバレる心配もない

この“甘え”や“油断”が、冷たい態度や攻撃性として現れるのです。

■ 優位に立てる場所では、遠慮がなくなる

モラハラ気質の人間は、「支配できる関係性」において本性をあらわにしやすい特徴があります。
家庭では自分が“上”に立てると無意識に感じているため、相手への配慮や抑制が消えてしまいます。

  • 思い通りに動かないと怒鳴る

  • 小さな失敗を必要以上に責める

  • 論理ではなく“威圧”で相手を支配しようとする

これらは、**「コントロールしたい」「優位を維持したい」**という強い欲求の現れです。

■ 攻撃のターゲットは「自分より弱い存在」

モラハラ夫は、自分より立場が強い人には決して攻撃的になりません。
上司や義理の親など、“自分が不利になるかもしれない相手”には、むしろ丁寧に接します。

しかし、家庭では違います。
妻や子どもといった「反撃してこない存在」には、遠慮なく自分の苛立ちやフラストレーションをぶつけてくるのです。

■ 感情のはけ口として家庭を使う

外でのストレスや不満を、家庭内で“感情のはけ口”として吐き出すケースも少なくありません。
彼にとって家庭は、「本音を出せる安心の場」ではなく、**一方的に感情をぶつけても許される“逃げ場”**になっているのです。

  • 無視やため息、舌打ちなどの受動的攻撃

  • 皮肉や嘲笑、人格否定といった言葉の暴力

  • 「誰のおかげで生活できてると思ってるんだ」などのマウント発言

こうした攻撃は、妻に対する「甘え」や「依存」の裏返しでもあります。

■ 愛情が冷めたから冷たくなるわけではない

「もう愛されてないのかな…」と感じるかもしれませんが、モラハラ夫の冷たさは必ずしも愛情の有無と関係しているわけではありません。
むしろ、**「自分のものだから何をしてもいい」**という、歪んだ所有意識からくるものです。

大切にするどころか、

“言い返さない相手”にほど冷たくなる。
“逃げない相手”だからこそ甘える。

それが、モラハラの本質です。

■ 4. 不倫相手にも“いい顔”をする理由

モラハラ夫の“二面性”は、家庭内と外だけにとどまりません。
不倫相手の前でも、驚くほど優しく、紳士的な態度を取ることがあります。
家庭内で見せる冷酷な顔からは想像もできないような、「理想の男性」を演じるのです。

なぜ、彼らは不倫相手にも“いい顔”を見せるのでしょうか?

その背景には、自己愛・支配欲・承認欲求が密接に関係しています。

■ 自分を“理想化”して見せたい願望

モラハラ夫は、「完璧な自分」「魅力的な自分」でいたいという欲求が強く、
不倫相手には、自分の理想像を投影しやすい傾向があります。

  • 「こんなに優しい人が、家庭でモラハラなんて信じられない」

  • 「奥さんのほうが冷たいのかもしれない」

  • 「私がこの人を癒してあげたい」

こんなふうに思わせることで、自分の正当性を補強し、自己評価を高めようとするのです。

■ “演じる自分”で相手をコントロール

彼らは、好印象を与えることで相手の信頼を勝ち取り、関係性を自分にとって都合よく構築していきます。
「こんなに自分を理解してくれる人はいない」と思わせることで、不倫相手の“情”や“依存”を引き出すのです。

  • 優しい言葉をかける

  • 家庭の愚痴をこぼして同情を誘う

  • 将来を匂わせて期待を持たせる

しかし、それは**相手を操るための“戦略”**にすぎません。
関係が自分の支配下に入ったと感じた途端、冷たい態度やモラハラ的言動に転じることも少なくないのです。

■ 不倫相手を「味方」にして自分を正当化

モラハラ夫にとって、不倫相手は「心の避難所」であると同時に、
**妻との関係で不利になったときの“逃げ道”**でもあります。

  • 「自分のことを理解してくれる人がいる」と思いたい

  • 責められたときに「自分は悪くない」と主張できる材料にしたい

  • 被害者意識を強化するための“味方”を確保しておきたい

そのため、不倫相手には全力で“被害者としての自分”を見せます。
それもまた、自分の責任を回避するための防衛反応なのです。

■ 優しさではなく、“支配の布石”である可能性

はじめは丁寧で優しく振る舞っていても、
不倫相手が自分に従い始めたと感じた瞬間から、支配とコントロールが始まることも珍しくありません。

  • 忙しいと連絡を後回しにする

  • 自分の都合だけで会う・会わないを決める

  • 相手が追いすがるような関係を維持しようとする

こうして、最初の“いい顔”は、支配のための布石となり、
相手を徐々に心理的に追い詰めていく構図ができあがっていきます。

■ 「優しさ」に惑わされず、“本質”を見抜く目を

モラハラ夫の“優しさ”や“気遣い”は、純粋な好意ではありません。
それは、自分の欲求や支配欲を満たすための“手段”であることが多いのです。

不倫相手の前でだけ優しくできる人は、本当の意味で「優しい人」ではありません。
その人が最も無防備な相手にどう接しているかこそが、人間性の本質なのです。

■ 5. モラハラ夫が不倫に走る「心理的報酬」

モラハラ夫が不倫に走る理由を、「性欲」や「家庭の不満」といった表面的な動機だけで片づけるのは危険です。
実はその裏には、**“不倫によって得られる心理的報酬”**が深く関係しています。

モラハラ気質の人間にとって不倫とは、単なる裏切り行為ではなく、
**自己愛・承認欲求・支配欲を同時に満たす“快楽行動”**となっているのです。

■「誰かに求められている」という承認欲求の充足

モラハラ夫の多くは、心の奥に“満たされない自尊心”を抱えています。
家庭内で思い通りにならないことがあると、「自分は評価されていない」「尊重されていない」と感じ、
その傷を癒すために、不倫相手という“新しい承認源”を探しにいくのです。

  • 「あなたって素敵」

  • 「こんな人と出会えて幸せ」

  • 「奥さん、あなたの良さわかってないよ」

こうした言葉によって、自分の価値が再確認できたような気分になる。
それが“癖”となり、不倫という行為が報酬として定着していくのです。

■ 優位性・支配欲を満たせる関係性

モラハラ気質の人は、“支配できる関係”に強い快感を覚える傾向があります。
家庭ではコントロールが難しくなってくると、自分の期待通りに動いてくれる不倫相手に逃げていくことがあります。

  • 相手が自分を優先してくれる

  • 相手が喜ぶ顔を見ることで自分の支配を実感する

  • 主導権を握り、自分の都合で関係をコントロールできる

これらは、モラハラ夫にとって**「自分はまだ“価値がある男”だ」と感じさせる報酬行動**となります。

■ 現実逃避の手段としての“不倫”

家庭では、責任・家計・育児・人間関係など、現実のストレスが重くのしかかります。
しかし不倫関係では、「日常」を忘れさせてくれる“非現実の世界”に浸ることができます。

  • 家庭では責められている

  • 妻との関係はギスギスしている

  • 自分の思い通りにならないことが多い

そんな現実から逃げるように、不倫相手との甘い時間に癒しを求める――
それはまるで、**感情の“麻酔薬”**のように心を鈍らせていくのです。

■ 自己愛と「選ばれる快感」

「自分にはまだ魅力がある」
「他の女性から求められている」
「妻以外にも、自分を好きになってくれる人がいる」

こうした感覚は、自己愛的な欲求を強く満たします。
不倫によって「選ばれている男」であり続けることで、
自分の存在意義や男としての価値を再確認したいのです。

■ 報酬がある限り、行動は繰り返される

心理学の観点から見ても、**「報酬がある行動は繰り返されやすい」**という法則があります。
モラハラ夫にとって不倫とは、「気分がよくなる」「満たされる」「ストレスが晴れる」といった報酬をもたらす行動であり、
だからこそ、罪悪感があってもやめられない。バレても反省しきれないのです。

そして何より、「許される限り、自分は繰り返してもいい」と学習してしまうことも、再犯を助長します。

■ 優しさに見えるものは「餌」でしかないことも

一見優しく接してくる彼の行動も、その背景にあるのが「自己満足」「自己強化」だとしたら――
その優しさは、あなたのためのものではなく、彼自身の“快感”のための行動なのです。

■ 6. モラハラ夫が変わらない理由

「今回は本当に反省してるみたい」
「謝ってきたし、少しずつ変わっていけるかもしれない」
——そう思って我慢を重ねてきた人も多いはずです。

しかし現実には、モラハラ夫は“変わる”どころか、時間とともに巧妙さを増し、支配の手口を強めていくことさえあります。
では、なぜ彼らは「変わらない」のでしょうか?

■ 自分に非があると本気で思っていない

モラハラ夫の多くは、「自分は悪くない」と本気で信じています。
謝罪や反省の言葉も、あなたを繋ぎとめるための“言葉だけ”であり、心からの理解や内省が伴っていないケースが非常に多いのです。

  • 「お前が怒らせたから」

  • 「俺は普通のことを言ってるだけ」

  • 「これぐらい、どこの家庭でもある」

このように責任をすり替える“他責思考”が根底にある限り、変化は見込めません。

■ 支配構造の中で「自分が優位」でいられる快感

モラハラは、「自分が上、相手が下」という構造を保ちたい欲求の表れです。
支配によって相手をコントロールできる関係に、安心感すら抱いています。

つまり彼にとって、

・言うことを聞かせられる
・相手が萎縮している
・怒れば謝ってくる

という状況は、“快適な支配空間”なのです。

■ 変わる=「負け」「謝罪」「自分の否定」と感じてしまう

モラハラ気質の人は、プライドが非常に高く、「自分が間違っていた」と認めることに強い拒否感を持っています。
それはすなわち、**「負けを認めること」**だからです。

  • 謝ったら相手がつけあがる

  • 反省したら下に見られる

  • 自分の正当性が崩れるのが怖い

こうした心理が根深く存在し、たとえ間違っていると薄々気づいていても、変化を選ぶより現状維持を優先してしまうのです。

■ 一時的な“反省モード”に騙されやすい理由

暴言や暴力の後、急に優しくなったり、贈り物をしてきたりする。
これは「モラル・ハラスメントサイクル」とも呼ばれる現象で、加害と懐柔を繰り返すことで相手を混乱させ、支配を維持する手法です。

あなたが「今回は違うかも」と思っているその瞬間、
実は彼の中では“関係をリセットし支配を強化する”準備が進んでいるかもしれません。

■ 変わるには「自己認知と徹底した内省」が必要

本当にモラハラ気質を改善しようとするならば、

・自分の思考の歪みに気づき
・相手の立場で考え
・怒りの衝動をコントロールし
・コミュニケーションを学び直す

というような、長期的で継続的な自己改革の努力が必要です。
しかしそのような努力を、自発的に行える人はごくわずかです。

だからこそ、多くのモラハラ夫は「変わらない」し、「変わろうとしない」のです。

■ 7. モラハラと不倫に共通するのは「自己中心性」

モラハラと不倫。
一見、まったく異なる問題に見えるかもしれませんが、その本質には驚くほど共通した「心の構造」があります。

それが、自己中心性——つまり、「自分さえよければいい」という思考回路です。

この自己中心的な性格傾向こそが、

・相手の感情を無視して攻撃するモラハラ
・家族を裏切って快楽を優先する不倫

——という行動に直結しているのです。

■ 自分の欲求が最優先。「相手の痛み」には無関心

モラハラ加害者も、不倫加害者も、根底には同じ価値観があります。
それは、「他人の感情や尊厳よりも、自分の快・不快のほうが大切」という思考。

  • 自分が気に入らなければ怒鳴る

  • ストレスが溜まれば相手を傷つける

  • 欲求不満だからと他の相手に逃げる

これらはすべて、「相手を傷つけても構わない」と無意識に許可している行為です。
罪悪感よりも、“自分の満足”が優先されているのです。

■ 他人を「自分のための存在」としてしか見ていない

モラハラをする人は、相手の人格を“対等な人間”としてではなく、
「自分を満たすための道具」として見ていることがあります。

  • 妻は、自分の気分を受け止めてくれる存在

  • 子どもは、思い通りになるべき存在

  • 不倫相手は、自分の価値を再確認させてくれる存在

こうした“人間のモノ化”が、支配や裏切りを平然と行える理由です。
つまり、人との関係性に「対等」や「思いやり」が存在しないのです。

■ 責任を取らず、被害者ぶるのも特徴

自己中心性のもう一つの特徴は、責任回避と被害者意識です。

  • 「お前が悪いから怒っただけ」

  • 「家で居場所がないから不倫した」

  • 「こんなに我慢してきたのに、なんで責められるの?」

まるで自分が“かわいそうな被害者”であるかのように振る舞い、加害者である事実を曖昧にしようとします。
これは、「自分を正当化したい」という欲求が強すぎるがゆえの反応です。

■ 良心や理性が働かないのではなく、“働かせない”

被害者はよく、「あの人には良心がないのか?」と悩みます。
しかし実際には、**良心や理性を“感じないように麻痺させている”**可能性の方が高いのです。

  • 「みんなやってることだし」

  • 「本気じゃないからセーフ」

  • 「妻にも悪いところがあるし」

こうして現実を都合よく解釈し、自分を守るために“他人を犠牲にする”という選択をしているのです。

■ 「反省できない」のではなく、「反省する気がない」

モラハラも不倫も、謝罪や反省の言葉を口にすることはあっても、
その後の態度に変化がなければ、それは**“言葉だけ”の演技**に過ぎません。

本当に反省している人は、

・繰り返さないように努力する
・相手の気持ちを尊重しようとする
・自分の未熟さを受け止める勇気を持つ

これらを行動で示します。

しかし、自己中心性が強い人は、「反省」よりも「自己保身」が優先されるため、行動が伴いません。

■ 自己中心性は「愛」ではなく「支配」へ向かう

「私のことを愛してくれているから怒るんだよね」
「こんなに求めてくれるなんて、特別な存在なのかも」

——そうやって、“歪んだ愛情”にすり替えてしまうことがあります。

でも本当は**「愛」ではなく「所有欲」や「支配欲」**です。

あなたを想う気持ちがあるのなら、
傷つけることも、裏切ることも、言葉で抑圧することもないはずです。

■ 8. 「外面がいい人」が本当に“いい人”とは限らない

「外では愛想がいい」「誰にでも親切」「職場では好かれている」
——そんなふうに“いい人”と周囲に認識されている人物が、
実は家庭内では冷たく、攻撃的なモラハラ加害者であることは少なくありません。

これは決して珍しいケースではなく、「外面がいい」という特徴が、かえってモラハラ体質の隠れ蓑になっていることも多いのです。

■ 周囲の“評価”と、あなたが受けている“現実”は違う

モラハラ夫に悩まされている人が最もつらいと感じることの一つが、
**「誰にも信じてもらえない」**という孤独です。

  • 「優しそうな人だよね」

  • 「そんなことする人には見えないよ」

  • 「あなたの気のせいじゃない?」

こうした言葉は、モラハラ被害者の心をさらに追い詰めます。
なぜなら、**「本当にひどいことをされているのに、それが“なかったこと”にされる」**からです。

外面の良さは、人から疑われない“偽装”として機能してしまうのです。

■ モラハラ加害者は「見せる相手」を選んで演じている

“外面がいい人”というのは、誰にでも本当に優しいわけではありません。
「この人には演じたほうが得」と判断した相手にだけ、いい顔をします。

  • 目上の人

  • 評価を左右する立場の人

  • 世間体に関わる関係者

こうした相手には笑顔を見せ、言葉遣いを丁寧にし、親切に振る舞います。
しかし、それはあくまでも“計算された態度”であり、内面から出ている誠実さではないのです。

■ 本当の人間性は「自分より立場が弱い人への態度」に出る

モラハラ気質のある人間の“本性”は、
「自分が支配できる」と思っている相手への態度にこそ表れます。

  • 妻にだけ高圧的

  • 子どもにだけ威圧的

  • 店員など立場の弱い人には無礼

こうした態度の違いがある人は、“その人自身の本質”を反映していると考えるべきです。
なぜなら、本当に誠実な人は、相手の立場に関係なく思いやりを持って接するからです。

■「優しそうな人」は、必ずしも“優しい人”ではない

表面的なやさしさや、社交的な振る舞いだけで人間性を判断してはいけません。

  • 周囲からの評判が良くても、家族の前では冷酷

  • SNSでは理想の夫を演出していても、裏では裏切り行為をしている

  • 他人には親切でも、妻の悩みには無関心

こうしたギャップがある場合、
**「あなたが見ている現実のほうが真実である可能性が高い」**のです。

■ 信じるべきは、“人前での姿”ではなく、“あなたの感じている苦しみ”

モラハラ夫の外面に惑わされると、
「私のほうが神経質なんじゃないか」
「私が悪いから態度が変わるのかもしれない」
と、自分を責めてしまう人が多いです。

でも忘れないでください。

“外での顔”がどれだけ良くても、あなたの前での暴言・無視・支配行動こそが、本来の姿です。
“優しそうに見える”ことは、決して“信頼できる人”である保証にはなりません。

■ まとめ

不倫をするモラハラ夫が外面を取り繕うのは、「自分をよく見せたい」という欲求と、
「家庭内なら支配できる」という歪んだ価値観の現れです。

周囲の評価と、あなたが見ている現実の間にギャップがあるのは、あなたのせいではありません。

「本当の顔」を知っているのは、あなたです。
どうかその感覚を否定せず、自分を守る一歩を踏み出してください。

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