「お前も悪いだろ?」は通用しない──横浜の探偵が暴く“共同責任”という不倫加害者の戦略
- 2026年02月16日
- 2026年02月19日
「お前も悪いところはあっただろ?」――
不倫が発覚した瞬間、そう言って責任を“共同責任”にすり替える加害者は少なくありません。
夫婦関係の問題と不貞行為は本来別の問題であるにもかかわらず、過去の言動や家庭内の不満を持ち出し、罪を分散させようとするのは典型的な責任転嫁の戦略です。
本記事では、実際の調査現場で見てきた事例をもとに、不倫加害者が共同責任へ持ち込もうとする心理構造と、その言い訳が法的にも感情的にも通用しない理由を解説します。
言葉に惑わされず、行動と証拠から見える真実とは何か――冷静に向き合うための視点をお伝えします。
■1. 「俺だけが悪いわけじゃない」という一言の危険性
不倫が発覚した瞬間に放たれる「俺だけが悪いわけじゃない」「お前も悪いだろ?」という一言。この言葉は謝罪の代わりではなく、責任を薄めるための“布石”です。
探偵として現場に立ち会うと、この発言が出た時点で、加害者が本質的に反省していないことが見えてきます。ここから始まるのは、事実の検証ではなく、責任の分散という心理戦です。
●責任を“半分”にすることで罪悪感を軽減する心理
加害者は、自分の行為が完全に非であると認めることを避けます。そのために「夫婦関係が悪かった」「お前も冷たかった」と持ち出し、過失を共有させようとします。
しかし、不倫という選択をしたのは本人です。問題があったとしても、裏切りを選ぶかどうかは別問題であり、責任は希釈できません。
●論点をずらすことで主導権を握る戦略
不倫という事実から目を逸らし、「夫婦関係全体」の話へと広げることで、話し合いの焦点をぼかします。被害者は過去の言動を振り返り始め、「私にも原因があったかも」と自責に傾きます。
これは加害者にとって最も有利な展開です。探偵の立場から見れば、この論点のすり替えは典型的な責任回避のサインです。
●被害者の思考を揺さぶる“心理的揺動”
「俺だけが悪いわけじゃない」と言われた瞬間、被害者の中で怒りと自己否定が同時に生まれます。
怒りが弱まり、自責が強まると、加害者は追及をかわしやすくなります。この心理的揺動こそが共同責任論の狙いです。
●証拠が崩す“共同責任”という構図
探偵の調査では、日時・場所・接触頻度などの客観的事実を積み上げます。それは偶然でも衝動でもなく、継続的な選択の結果です。
証拠が揃うほど、「俺だけが悪いわけじゃない」という抽象論は力を失います。行動は言い訳よりも雄弁です。
●この一言が示す“変わらなさ”
真に反省する人は、まず責任を引き受けます。最初に責任を分散しようとする時点で、その姿勢が見えてきます。
また、この一言は、ただの言い訳ではありません。責任を曖昧にし、主導権を取り戻そうとする戦略的な言葉です。だからこそ、感情で応じるのではなく、事実と証拠で向き合う姿勢が何より重要になります。
■2. 責任の希釈という心理操作
不倫が発覚したあと、「夫婦関係がうまくいっていなかった」「会話が減っていた」といった話を持ち出し、問題を“共同責任”へと広げていく加害者は少なくありません。
一見もっともらしく聞こえるこの主張ですが、実際には責任の焦点をぼかすための心理操作です。探偵として多くの事例を見てきましたが、ここで行われているのは事実確認ではなく、罪悪感の希釈です。
●“原因探し”に見せかけた責任分散
「家庭が冷えていたから」「理解してもらえなかったから」という言葉は、原因を共有化するための入り口です。
しかし、関係に課題があったとしても、不倫という選択は本人の意思によるものです。問題があることと、裏切ることは同義ではありません。
●罪悪感を軽くするための自己防衛
人は強い罪悪感に直面すると、防衛反応が働きます。その一つが“責任の分割”です。自分だけが悪いという状況を避けるため、相手にも一定の落ち度を認めさせようとします。
これは謝罪ではなく、心理的負担を減らすための自己保身です。
●抽象論に持ち込むことで事実を曖昧にする
「夫婦関係が悪かった」という抽象的な言葉は、具体的な行動の話から目を逸らす効果があります。
いつ、どこで、誰と会っていたのかという事実よりも、感情論に話題を移すことで、核心をぼかすのです。探偵の調査では、こうした抽象論を具体的な行動記録で上書きしていきます。
●被害者に“納得”を強いる危険性
「お互い様だろう」と言われると、被害者は「完全に自分が正しいとは言えないかもしれない」と揺らぎます。その揺らぎが、追及の力を弱めます。
共同責任論は、相手を黙らせる効果を持つ強力な言葉でもあるのです。
●証拠が示す“選択の連続”という事実
不倫は偶発的な一度の出来事ではなく、多くの場合、継続的な接触の積み重ねです。日時や接触頻度を追うと、それが意図的な選択の連続であったことが明確になります。
責任の希釈は、問題解決ではなく問題回避です。探偵の役割は、曖昧な言葉の煙幕を取り払い、行動という確かな事実を積み上げることにあります。責任の所在を正しく見極めることが、依頼者が前に進むための第一歩になります。
■3. 被害者を混乱させる論点のすり替え
「お前も悪い」と言われた瞬間、被害者の頭の中では“不倫”という一点の問題が、“夫婦関係全体”へと拡大していきます。
本来は不貞行為の是非を問う場面であるにもかかわらず、過去の態度や言葉、家庭内の雰囲気へと話題が移り、焦点がぼやけていきます。探偵として数多くの現場を見てきましたが、この論点のすり替えは非常に典型的な心理戦です。
●“一点追及”を避けるための拡散戦略
不倫という事実は明確です。しかし加害者は、話題を「夫婦の在り方」「お互いの努力不足」といった抽象的な領域へと広げます。
議論が広がるほど、不倫という核心は相対化され、責任は曖昧になります。これは意識的であれ無意識であれ、自己防衛の一種です。
●被害者の内省を利用する構図
真面目で責任感の強い人ほど、「自分にも非があったのでは」と振り返ります。その誠実さが、逆に加害者に利用されることがあります。
自責の念が強まると、追及は弱まり、話し合いの主導権は加害者側へ移ります。
●時間軸を曖昧にする手法
「ずっと前からうまくいっていなかった」と言われると、不倫開始の時期と夫婦関係の変化が混同されます。探偵の調査では、いつから行動が変わったのかを時系列で整理します。事実を並べると、原因と結果が逆転しているケースも少なくありません。
●感情論へ引き込むことで冷静さを奪う
論点が「気持ち」や「寂しさ」へ移ると、議論は主観的になります。主観のぶつかり合いは、真実の確認から遠ざかります。
加害者にとっては、客観的事実よりも感情論の方が有利です。だからこそ、冷静に事実へ立ち返る必要があります。
●事実に立ち戻ることの重要性
不倫は、選択の積み重ねによって成立します。誰と、どこで、どれだけの時間を過ごしていたのか。探偵が集める証拠は、曖昧な議論を具体的事実へ引き戻します。
論点のすり替えは、被害者を迷わせる強力な手段です。しかし、事実を整理し、核心を見失わないことができれば、その戦略は通用しません。真実は、拡散された議論の中ではなく、具体的な行動の記録の中にあります。
■4. 共同責任に持ち込むメリット
「お互い様だろう」「どちらにも原因があった」──こうした言葉で“共同責任”の構図を作ることは、加害者にとって非常に都合の良い戦略です。
不倫という明確な不法行為を、夫婦関係全体の問題へと拡散させることで、責任の重さを薄めようとします。探偵として現場を見ていると、この発言の裏にある計算高さが見えてくることがあります。
●謝罪を回避できるという心理的メリット
共同責任にしてしまえば、「自分だけが悪い」という状況を回避できます。
全面的な謝罪や責任の受容を避けることで、自尊心を守ろうとする心理が働きます。反省ではなく、防衛が優先されている状態です。
●慰謝料や離婚協議での“印象操作”
「夫婦関係が破綻していた」「双方に問題があった」と主張することで、法的責任を軽減できるのではないかと考えるケースもあります。
実際には、単なる主張だけで責任が軽くなるわけではありませんが、協議の場で有利に立とうとする意図が透けて見えます。
●第三者への説明を容易にする効果
家族や友人、職場などに対しても、「お互いにうまくいっていなかった」と説明できれば、自分の行為を相対化できます。共同責任論は、社会的評価を守るための盾にもなり得ます。
●被害者の追及力を弱める
「あなたにも原因がある」と言われると、被害者は強く追及しづらくなります。
感情的にも法的にも、完全な加害者・被害者の構図を曖昧にすることで、問題の核心をぼかすことができます。これは心理的優位を保つための戦略です。
●証拠が崩す“都合の良い物語”
探偵の調査では、言葉ではなく行動を整理します。いつから関係が始まり、どれほどの頻度で会っていたのか。具体的な記録を積み上げることで、“共同責任”という曖昧な物語は崩れていきます。
共同責任に持ち込むことは、加害者にとって多くのメリットがあります。しかし、その構図は事実によって検証されるべきものです。責任の所在を曖昧にしないためにも、冷静に行動と証拠を積み上げる姿勢が重要になります。
■5. 不倫と夫婦問題は切り分けるべき
「夫婦関係がうまくいっていなかった」という言葉は、不倫の正当化に使われやすいフレーズです。
しかし、関係に課題があったことと、不貞行為を選択したことは本来別の問題です。探偵として多くの現場を見てきましたが、この二つを混同することで責任の所在が曖昧にされるケースが非常に多いのが現実です。
●問題があっても“不倫は選択”であるという事実
夫婦間にすれ違いがあったとしても、話し合い、カウンセリング、別居、離婚といった選択肢は存在します。
不倫はそのいずれでもなく、秘密裏に第三者と関係を持つという明確な裏切りであって環境ではなく、選択の問題です。
●感情的議論と法的責任は別物
「寂しかった」「理解されなかった」という感情は主観です。しかし不貞行為は法的にも問題となる客観的事実です。
探偵の調査では、感情論ではなく行動の証拠を積み上げ、法的判断に耐えうる形で整理します。
●“破綻していた”という主張の危うさ
加害者は「夫婦関係はすでに破綻していた」と主張することがあります。
しかし、実際に別居していない、日常生活を共にしている、家族行事をこなしているなどの事実があれば、その主張は簡単には成立しません。調査では生活実態を客観的に確認します。
●核心を守るための思考整理
夫婦問題全体に話を広げると、不倫の事実が相対化されます。まずは不貞の有無を明確にし、その後に夫婦関係の課題を整理するという順序が重要です。順番を誤ると、責任が曖昧になります。
●証拠が示すのは“裏切りの事実”
日時、場所、接触状況などの具体的な証拠は、夫婦問題とは独立した事実です。そこに感情は入りません。探偵の役割は、この事実を客観的に可視化し、議論の軸をぶらさないことにあります。
夫婦関係に課題があったとしても、不倫という行為は別に存在します。問題を整理し、切り分けて考えることが、冷静な判断への第一歩になります。
■6. 証拠が崩す“共同責任論”
「お前も悪い」という言葉は抽象的ですが、証拠は具体的です。探偵の調査で明らかになるのは、いつ・どこで・誰と・どのくらいの時間を過ごしていたのかという動かしがたい事実です。
感情や主張ではなく、記録と行動の積み重ねが“共同責任論”の曖昧さを崩していきます。
●日時と頻度が示す“継続性”
不倫は多くの場合、一度きりではありません。定期的な接触、特定の曜日や時間帯の行動パターン、繰り返される宿泊──こうした継続性は偶然では説明できません。
継続していたという事実は、明確な意思の存在を示します。
●宿泊記録と滞在時間の意味
ホテルの出入り、長時間の滞在、深夜帯の接触などは、関係の親密度を客観的に裏付けます。これらは“夫婦関係が悪かった”という抽象論とは別次元の事実です。証拠は行為の重みを具体化します。
●行動は選択の連続であるという現実
待ち合わせを決め、移動し、会い、時間を共にする──そこには複数の意思決定があります。偶発的な出来事ではなく、選択の積み重ねです。共同責任論は、この意思の連続性を無視する理屈にすぎません。
●抽象論を具体で上書きする力
「夫婦関係が冷えていた」「寂しかった」という言葉は主観的です。しかし、日時や場所は客観的です。
探偵の役割は、主観を客観で上書きすることにあります。具体的な証拠が並ぶほど、抽象的な言い訳は説得力を失います。
●証拠は感情を整理する材料にもなる
被害者にとっても、証拠は感情を整理する支えになります。「私にも原因があったのでは」と揺れていた気持ちが、事実によって冷静さを取り戻すことがあります。
証拠は攻撃のためではなく、真実を明確にするためのものです。具体的な行動の記録は、“共同責任”という曖昧な構図を崩し、責任の位置を正しい場所へ戻します
■7. 逆ギレと責任分散の関係
「俺だけ責めるな」「お前だって完璧じゃない」──共同責任に持ち込もうとする加害者は、同時に逆ギレを起こす傾向があります。
声を荒げたり、怒りをぶつけたりすることで場の空気を支配し、議論の主導権を取り戻そうとするのです。探偵として数多くのケースを見てきましたが、逆ギレは偶発的な感情爆発ではなく、責任回避の延長線上にある行動です。
●怒りで論点をずらすテクニック
逆ギレが始まると、議論の焦点は不倫の事実から「態度が気に入らない」「疑うなんて失礼だ」といった別の話題へと移ります。
怒りは強い感情であるがゆえに、相手を萎縮させ、追及を止める効果があります。これは意識的であれ無意識であれ、論点を逸らす手段です。
●“被害者ポジション”を奪い返す心理
加害者は本来責められる立場ですが、逆ギレによって「自分が攻撃されている」という構図を作ります。
「責められて傷ついたのは俺だ」といった態度は、責任を受け入れない姿勢の表れです。責任分散と逆ギレは、同じ自己防衛の流れの中にあります。
●声の大きさで優位に立とうとする構造
感情を爆発させることで、相手を圧倒し、議論を終わらせる。これはモラハラ的な支配構造と共通しています。事実で反論できないとき、感情で押し切ろうとするのは典型的な反応です。
●証拠が冷静さを取り戻させる
探偵の調査で得られた客観的証拠は、逆ギレによる混乱を鎮める力を持ちます。日時や記録は怒りでは消えません。事実が並ぶことで、感情的な圧力は徐々に弱まります。
●責任を受け止められないというサイン
逆ギレと責任分散が同時に起こるのは、全面的な責任を受け止める力が欠けている証拠でもあります。謝罪よりも先に怒りが出る場合、その後の関係修復が難しいケースも少なくありません。
逆ギレは一時的な感情の爆発に見えて、その実、責任逃れの延長線にあります。探偵の役割は、その感情の煙幕に惑わされず、事実を冷静に積み重ねることです。
責任の所在は、声の大きさではなく行動によって決まります。
■8. 法的視点から見る責任の所在
感情的な議論とは別に、法律は不貞行為を明確に位置づけています。原則として、不倫は民法上の不法行為に該当し、配偶者の権利を侵害する行為と判断されます。
「夫婦関係がうまくいっていなかった」「お互いに悪い部分があった」といった主張があっても、それだけで責任が消えるわけではありません。
探偵の役割は、感情論ではなく、法的判断に耐えうる客観的証拠を整えることにあります。
●“共同責任”はそのまま免責にはならない
夫婦関係に課題があったとしても、不貞行為の責任は原則として行為者にあります。
関係が完全に破綻していたという特別な事情が立証されない限り、不倫が正当化されることはありません。単なる主張だけでは足りず、実態が問われます。
●破綻の有無は客観的事実で判断される
「もう夫婦関係は終わっていた」と言っても、同居を続けていた、家計を共にしていた、家族行事を行っていたなどの事実があれば、破綻が認められない可能性は高くなります。
探偵の調査では、生活実態や接触状況を具体的に確認します。
●証拠の質が結果を左右する
日時、場所、宿泊状況、継続性などの具体的証拠は、法的責任を判断する上で重要です。曖昧な写真や断片的な情報では不十分な場合もあります。
だからこそ、探偵は客観性と継続性を重視した記録を積み上げます。
●感情論と法的判断は切り分ける
「寂しかった」「理解されなかった」という感情は主観的事情にすぎません。法律は、行為の事実とその結果を基準に判断します。責任の所在は、言葉ではなく行動によって決まりるのです。
●証拠は交渉力にもつながる
法的に有効な証拠が揃っていれば、慰謝料請求や離婚協議においても冷静に交渉を進めることが可能になります。責任を曖昧にさせないための土台として、証拠は大きな意味を持ちます。
法的視点に立てば、「お前も悪い」という抽象論は通用しません。責任の所在は、具体的な行動と客観的証拠によって判断されます。感情に流されず、事実に基づいて整理することが、依頼者の未来を守る力になります。
■9. 被害者が陥りやすい自己否定
「私にも至らないところがあったのかもしれない」──そう考えてしまう被害者は少なくありません。
加害者から繰り返し「お前も悪い」と言われ続けることで、責任の所在が曖昧になり、自分を責める思考に傾いていきます。
しかし、不倫という選択をしたのは加害者本人です。探偵として現場に立ち会う中で、自己否定から抜け出せずに苦しむ依頼者を数多く見てきました。
●繰り返される言葉が思考を支配する
「冷たかった」「理解してくれなかった」と言われ続けると、その言葉は心に染み込みます。やがて被害者は、自分の記憶や感覚に自信を持てなくなります。
これは心理的な拘束の一種であり、責任転嫁の副作用です。
●誠実さが裏目に出る構図
責任感が強い人ほど、「自分にも改善点があったはずだ」と内省します。
その誠実さが、加害者にとって都合の良い方向へ働くことがあります。共同責任論は、相手の良心を利用する戦略でもあるのです。
●“原因”と“責任”を混同しないこと
夫婦関係に問題があり、それが不倫の原因ではあっても、責任を共有する理由にはなりません。原因と責任は別です。この区別が曖昧になると、被害者は加害者側へ引き寄せられてしまいます。
●証拠が思考を整理する
探偵の調査によって具体的な行動記録が明らかになると、「私のせいで起きた」という思い込みが崩れることがあります。
日時や接触の継続性を目の当たりにすることで、不倫が本人の選択だったと理解できるからです。
●責任は分散できないという現実
責任を半分にすることで、心の痛みを軽くしようとするのは加害者側の心理です。
しかし事実は変わりません。不倫は一方の意思によって行われた行為です。その現実を受け止めたとき、被害者は初めて自己否定から距離を取ることができます。
自己否定は、加害者の言葉が生み出す二次的な傷です。探偵の役割は、その傷を広げることではなく、事実によって思考を整理し、責任の位置を正しく戻すことにあります。
■10. 真実は“共同責任”を否定する
夫婦は共同体であっても、不倫はあくまで個人の意思による行為です。「お前も悪いだろ?」という言葉は、責任の輪郭をぼかすための煙幕にすぎません。
探偵として数多くの現場に立ち会ってきましたが、最終的に残るのは感情論ではなく、積み重ねられた事実です。その事実こそが、“共同責任”という構図を否定します。
●共同体と個人責任は別問題
夫婦関係は相互作用で成り立ちますが、不貞行為は一方の選択です。関係に課題があったとしても、裏切るかどうかは個人の判断です。
この線引きを曖昧にすると、責任の所在が揺らぎます。
●煙幕は具体的事実で消える
抽象的な言い訳は、具体的な記録の前では力を失います。日時、場所、継続性──それらは主観ではなく客観です。証拠が並ぶと、“共同責任”という言葉の曖昧さが浮き彫りになります。
●責任の位置を戻すという作業
探偵の役割は、誰かを追い詰めることではありません。事実を整理し、責任の位置を正しい場所へ戻すことです。責任が明確になることで、被害者は混乱から抜け出しやすくなります。
●未来を選ぶための土台
責任の所在がはっきりすれば、「これからどうするか」という選択に集中できます。再構築か、離婚か、法的手続きか──いずれにせよ、曖昧なままでは前に進めません。
●真実は揺らがない
どれだけ言葉で分散しようとしても、行動の記録は消えません。真実は、共同責任という物語を否定します。事実を受け止めることが、依頼者が自分の人生を主体的に選び直すための第一歩になります。
“共同責任”という言葉に惑わされず、事実に立ち戻ること。それが、不倫問題を整理し、未来へ進むための確かな基盤になります。
■まとめ:「お前も悪いだろ?」という言葉に惑わされないために
不倫が発覚したときに放たれる「お前も悪いだろ?」という一言。それは謝罪でも反省でもなく、責任を分散させるための戦略である場合がほとんどです。
夫婦関係に課題があったとしても、不倫という選択をしたのは加害者本人です。問題があることと、裏切ることは同じではありません。
しかし共同責任論に持ち込まれると、被害者は自責の念に揺れ、論点は曖昧になり、責任の所在がぼやけていきます。
探偵の役割は、その曖昧さを取り除くことにあります。日時、場所、接触の継続性――具体的な証拠を積み上げることで、抽象的な言い訳は崩れます。事実は、責任を正しい位置へ戻します。
「私にも悪いところがあったのかもしれない」と思う気持ちは自然です。しかし、不倫は“共同責任”ではありません。選択したのは誰か、その行動は何だったのか。
真実を知ることは、誰かを追い詰めるためではなく、自分の未来を選ぶための土台を作ることです。言葉ではなく、事実を見ること。それが、混乱から抜け出し、人生を立て直す第一歩になります。











