不倫する人の言い訳は、なぜここまで似ているのか?──横浜の探偵が見た、不倫人たちの共通点
- 2025年08月24日
- 2025年09月03日

「そんなつもりじゃなかった」「気持ちはもう冷めていた」──なぜ不倫する人の言い訳は、どこかで聞いたようなセリフばかりなのか?
横浜で、探偵として数多くの浮気・不倫調査を行ってきた現場の視点から見えてきたのは、不倫加害者たちが語る“自己正当化”の驚くほどの共通性。本記事では、彼ら・彼女らが口にする典型的な言い訳のパターンと、その裏に隠された心理構造を10の視点で解き明かします。
「なぜ同じような言葉を繰り返すのか」「どこまでが本音で、どこからが防衛本能なのか」──冷静な分析とリアルな証言を通して、不倫の本質を探ります。
■1. 「夫婦関係はもう終わっていた」
不倫を正当化するためのもっとも典型的な言い訳が、「夫婦関係はすでに破綻していた」という主張です。
当事者は、「壊れた関係に愛はなかった」「気持ちは冷めていた」といった言葉で、自分の行動を合理化しようとします。
しかし、探偵として数多くの浮気調査を経験してきた中で、この言葉が“願望”である場合が多いことを痛感します。
● 感情の“終了宣言”=法律的な正当化にはならない
気持ちが冷めた、会話がなくなった──これらは夫婦関係の危機を表すシグナルかもしれませんが、離婚していない以上、法的には「婚姻関係は継続中」です。つまり、「終わっていた」と感じているのは当事者の一方的な認識にすぎず、不倫を正当化する理由にはなりません。
● 実際の家庭内では“日常生活”が続いていることも多い
浮気調査の現場では、家庭内で普通に食事を共にしていたり、子どもの学校行事に夫婦で出席しているなど、「壊れた関係」とは程遠い日常が見られるケースもあります。
「関係が冷えている」と言いながらも、自分にとって都合の良い家庭の側面だけを残しつつ、外に別の関係を求めているだけ──というパターンも多いのです。
● “関係が破綻していることにしたい”という自己正当化
本当に関係が破綻している場合には、離婚に向けて話し合いや手続きが進められるはずです。しかし実際は、離婚はせず、家庭を維持しながら不倫を続ける人がほとんど。
これは、「本当は終わっていない関係」を「終わったことにしたい」という願望で塗り替えている状態であり、深層では罪悪感や葛藤を抱えているケースもあります。
● “夫婦関係の破綻”は慰謝料請求にも関わる重要な論点
「破綻していたかどうか」は、慰謝料請求において争点となることがあります。不倫が始まる前から夫婦関係が完全に破綻していたと立証できれば、不貞行為の責任は問われにくくなるからです。
だからこそ、当事者は「もう終わっていた」と主張するのです。ですが、探偵の報告書や日常の証拠が「実際には家庭を維持していた」ことを示せば、その主張は通用しません。
● 言い訳ではなく“現実と向き合う責任”を果たすべき
夫婦関係に問題があったとしても、それを解決する努力を放棄し、不倫という逃げ道に走った時点で、その行為は責任を伴う裏切りになります。
「終わっていた」という言葉は、向き合うことから逃げた人が、自分を納得させるための“逃避のセリフ”に過ぎないのです。
■2. 「心が寂しかっただけ」
浮気の理由として最も多く語られる言い訳の一つが「心が寂しかった」という言葉です。一見、感情的な弱さを訴えるように聞こえますが、その裏には責任を回避し、被害者の立場に立とうとする心理が見え隠れします。横浜で探偵としての現場経験から、この言葉の“使われ方”にはある種の共通パターンがあると感じています。
● 寂しさ=加害行為の免罪符ではない
「寂しかった」と言えば、相手に罪悪感を与えずに済む。こうした“感情の盾”として使われることが多く見られます。しかし、寂しさを感じたからといって、不倫という行動が正当化されるわけではありません。むしろ、寂しさを言い訳にすることで、配偶者を加害者にすり替え、自分を被害者の立場に置こうとする傾向すらあります。
● 夫婦関係の努力を放棄した結果としての“寂しさ”
探偵の調査では、配偶者が精一杯向き合おうとしていたにもかかわらず、当事者の一方的な思い込みや無関心によってすれ違いが起きていたケースも多く見られます。「寂しさ」を感じたのではなく、「向き合う努力をやめた」結果、孤立した感覚に陥っていただけなのです。
● 不倫相手との関係を“救い”に仕立てる演出
「君に出会って癒された」と語ることで、不倫関係を美談のようにすり替える人もいます。これは、不倫相手とのつながりを正当化する手段であり、現実から目を背けるための心理的防衛策でもあります。
しかしその背景には、自分の行為の罪深さを直視したくないという“逃避の心理”があるのです。
● 感情の言い訳は証拠ではない
浮気調査の現場では、不倫の証拠が積み重なっても、本人は感情論での言い訳に終始するケースがあります。
「寂しかったから仕方ない」という主張が、行動としての裏切りの証明を覆すことはありません。証拠は客観的事実であり、どんなに感情的な言い訳をしても、それが許されることはないのです。
■3. 「相手も悪い。自分ばかり責められたくない」
浮気をした本人が、責任を回避するためによく使うのが「自分ばかりが悪いわけじゃない」という論理です。これは典型的な“責任転嫁”であり、被害を受けた配偶者にさらなる苦しみを与える、心理的な二次加害とも言えるものです。
● パートナーの欠点を“免罪符”にすり替える
「妻が冷たかった」「家で会話がなかった」「性格の不一致」など、パートナー側の落ち度を持ち出すことで、自分の浮気行為を中和しようとする言い訳が多く見られます。
しかしこれらは、夫婦関係を見直すべき理由にはなり得ても、不倫を正当化する理由には決してなりません。
● “被害者ポジション”の奪い合い
自分を責められたくない心理から、「そもそも自分だって被害者だ」という立場を取ろうとするケースもあります。こうなると、配偶者は「裏切られた側であるにもかかわらず、加害者扱いされる」という矛盾した立場に追い込まれ、精神的な混乱が深まります。
● 真の問題と向き合わない“逃避”の姿勢
パートナーへの不満があったとしても、それを正面から話し合い、改善に向けた努力をせずに第三者との関係に逃げた時点で、「向き合う責任」から逃げたと言わざるを得ません。
浮気調査の現場でも、「妻と会話がなかった」と語る夫が、実際には家庭内で無関心・無言を貫いていたというケースが多々あります。
● 傷つけた事実から目を背ける防衛反応
こうした言い訳の根底には、「自分は悪い人間ではない」と信じたい自己防衛心理が働いています。自分を守るために、あえて相手のせいにする。これは、浮気という事実を直視する勇気が持てない人に共通する傾向です。
● 客観的証拠の前では言い訳にならない
どんなに「相手も悪い」と叫んでも、浮気の証拠が明白であれば、社会的にも法的にも“裏切った側”の責任は免れません。責任を擦りつける言動は、不倫の事実をより悪質なものとして印象づける要素にもなります。
■4. 「不倫だけど、本気じゃなかった」
不倫の言い訳として頻出するのが、「本気じゃなかったから許されると思った」という自己弁護です。
しかし、実際の行動を見ると、本気ではないと言いながらも、感情も時間もお金も注がれているケースが多々あります。
● 行動が“本気”を物語っている矛盾
浮気調査の現場では、プレゼントの購入、ラブホテルの常連化、誕生日や記念日の祝福、さらには旅行や外泊など、明らかに継続的かつ深い関係を築いている証拠が次々と見つかります。
「本気じゃない」と言いつつ、行動だけ見れば“第二のパートナー”のような扱いをしているのが実情です。
● 「遊びだった」という言葉で自分を軽く見せたい心理
「本気じゃなかった」と言えば、罪悪感も軽くなり、パートナーの怒りも多少は和らぐ──そう期待する心理が見え隠れします。
しかし、被害者からすれば「心があるかどうか」より、「裏切った事実」が深く心を傷つけるのです。言い訳としての“軽視”は、かえって信頼をさらに損ないます。
● 感情の逃避と都合のいい解釈
浮気をしている本人は、「恋愛ではない」「ただの癒し」などと自己解釈をし、正当化しようとします。
けれども、頻繁な連絡、会う頻度、金銭的支援などがあれば、それは単なる肉体関係ではなく“感情的な結びつき”と見なされる可能性が高く、慰謝料請求でも争点になり得ます。
● 「本気じゃないからセーフ」は通用しない現実
探偵の立場から見ると、どれだけ「本気ではなかった」と主張しても、不貞行為そのものが事実であれば、配偶者に対して背信的行為であることは変わりません。
法律的には、感情の有無ではなく「肉体関係の有無」「継続性」「配偶者の精神的苦痛」が問題になります。本気かどうかは“問題の本質ではない”のです。
● 「遊びだった」と言いながら続く関係
中には、本人すら「遊びだった」と信じているつもりでも、関係が何ヶ月も続いていたり、相手女性が「奥さんと別れて」と迫っていたりするケースもあります。
その時点で、もはや“遊び”では済まされない感情の火種が育っており、泥沼化の兆候が見えてきます。
■5. 「家庭は大事にしていたつもり」
浮気や不倫が発覚した際、加害者がよく口にするのが「家庭は壊すつもりはなかった」「家族もちゃんと大事にしていた」という言い訳です。しかし、横浜で探偵として数々の現場を見てきた立場から言えるのは、それは“都合のいい幻想”である場合がほとんどだということです。
● 家庭=保険という感覚
不倫者が語る「大事にしていた」という言葉は、家庭を“守るべき場所”というより、“戻れる場所”として都合よく扱っていた証拠でもあります。家事・育児には無関心、パートナーへの配慮もない──それでも本人の中では「ちゃんと家に帰っている」「生活費は渡している」から大事にしていたと思い込んでいるのです。
● 実態は“二重生活の温床”
調査をしていると、平日は不倫相手と過ごし、週末だけ家族サービスをして「家庭を維持しているつもり」になっているケースも見受けられます。これは家庭を“壊さないようにする努力”ではなく、“バレないように表面を取り繕う”ための行動でしかありません。
● 都合のいい「両立願望」
不倫者は家庭と不倫を同時に持ち続けたいという“欲張り”な心理を抱えていることが多く、「どちらか一方を失いたくない」というのが本音です。その背景には、責任を取りたくない、孤独になりたくない、経済的に困りたくない──そうした“自分本位”な動機が見え隠れします。
● 「つもり」ではなく「結果」がすべて
どれだけ「大事にしていたつもり」でも、不倫という裏切り行為によって家族の信頼を失わせた時点で、その言葉は無力です。被害を受けた側からすれば、愛情の量よりも「裏切られた事実」の方が心に深く突き刺さるのです。
● 探偵目線で見える“現実とのギャップ”
私たちが現場で見てきた多くの夫は、不倫相手には優しく、時間も金銭も惜しまず使いながら、家庭では無関心・無口・無表情という“別人格”を演じています。それでもなお「家庭は大事にしている」と語る姿には、現実認識の甘さと、自己都合の塊が浮かび上がってきます。
■6. 「バレなければ問題ないと思っていた」
不倫をしている多くの人が、まるで免罪符のように口にするのが「バレなければ浮気じゃない」という言葉です。これは、倫理や誠実さではなく、“発覚の有無”で自分の行為の正当性を決めている典型的な思考パターンです。
● モラルの基準が“外部依存型”
本来、浮気や不倫といった行為は、相手との信頼関係を裏切るものであり、バレるかどうかにかかわらず許されるものではありません。しかし一部の加害者は、「隠し通せれば問題ない」と考え、倫理観を“他者の目”に委ねてしまいます。このような思考は、日常的にウソやごまかしを正当化してきた背景があることも少なくありません。
● バレるまで止めない“ギリギリ志向”
実際の現場では、「証拠を掴まれるまで浮気をやめなかった」「問い詰められるまでは開き直っていた」というケースが多く見られます。つまり、“発覚”が唯一のブレーキになっており、裏を返せば「バレなければ永遠に続けたかった」という意識の表れでもあります。
● 裏を返せば“バレること”が最大の罰
こうしたタイプの不倫者は、家庭を壊すことよりも、「自分が責められる」「評判を落とす」ことを最も恐れています。だからこそ、探偵に浮気調査を依頼され、証拠を突きつけられた瞬間、態度が急変することも少なくありません。それまでの開き直りや余裕は消え去り、「なんとか許してほしい」と懇願する姿は、非常に対照的です。
● 被害者の痛みに鈍感な人たち
「バレなければ問題ない」と思える背景には、そもそも配偶者の気持ちや信頼に対する想像力の欠如があります。自分の快楽や癒しを優先し、パートナーの不安や苦しみに無関心なまま、“自分さえ良ければいい”という感覚に陥っているのです。
● 探偵の視点で見る“終わりの始まり”
このタイプの不倫者は、証拠を突きつけられた瞬間に崩れるケースが多いため、証拠収集のタイミングが極めて重要です。バレて初めて、自分の行動がどれほどの代償を伴うものだったのかを理解する──それが彼らにとっての“終わりの始まり”となるのです。
■7. 「相手が自分を必要としてくれたから」
浮気や不倫の現場で、加害者側がよく使う言い訳のひとつが、「相手が弱っていた」「支えてあげたかった」というものです。一見すると“優しさ”のように聞こえますが、その内面には都合の良い自己正当化が隠されています。
● 「助けてあげたかった」は美化された言い訳
「相談に乗っているうちに距離が縮まって…」という流れは、不倫の典型的な始まり方です。特に職場やサークルなど、日常的な接点がある場面では「頼られていたから」「放っておけなかった」という“美談”風の言い訳が登場します。しかしこれは、不倫関係を“救済劇”にすり替えることで、罪悪感から自分を守ろうとする心理が強く働いています。
● 「必要とされたい」という欲望の裏返し
実際には、「誰かに求められたい」「認められたい」という承認欲求を、不倫によって満たしているだけのケースも多いです。パートナーとの関係では得られなかった称賛や感謝を、不倫相手から受け取ることで“自分の価値”を再確認しようとする――これは極めて自己中心的な動機と言えるでしょう。
● 加害者でありながら“救世主ポジション”に立ちたがる
探偵の視点から見ても、このタイプの不倫者は「自分は悪くない」と心底思い込んでいるケースが多く、証拠を突きつけても罪の意識が薄い傾向があります。「自分は助けたかっただけ」という意識が強く、配偶者を裏切っているという現実を直視できていないのです。
● 被害者から見れば二重の裏切り
この言い訳は、裏切られた配偶者にとって極めて残酷です。不倫という事実だけでなく、「他人のために尽くしていた」という夫の姿勢に、さらに深い失望と怒りを覚える人も多くいます。「私より、他人を支えたかったの?」という感情的衝撃は、簡単に癒えるものではありません。
● 探偵が見る“支えたかった”の裏側
調査の現場では、この種の言い訳をする不倫者ほど、相手にプレゼントをしていたり、頻繁に連絡を取っていたりと、明らかに“本気”の行動が見られます。「相手のため」という建前の裏には、自己満足や性的な欲求が隠れていることも多く、決して一方的な“善意”では片付けられない複雑な背景があります。
■8. 「気持ちを試したかった」
「本当に愛されているのか知りたかった」「自分にまだ魅力があるのか確かめたかった」──そんな“自分探し”のような理由で不倫に走る人も少なくありません。これは、極めて自己中心的で未熟な心理からくる言い訳です。
● 自己肯定感の低さが生む不安と欲求
このタイプの不倫は、自分の価値に対する確信が持てないことから始まります。年齢や生活の変化で「異性として見られていないのでは?」という不安が募り、「他の誰かに求められることで自信を取り戻したい」と考えてしまうのです。
しかし、それはパートナーの気持ちを「試す」という名の裏切り行為。相手を傷つけ、自分の承認欲求を満たすためだけの行動です。
● 被害者は“実験台”ではない
「試したかった」と言われた配偶者の立場になれば、それは感情の踏みにじり以外の何ものでもありません。不倫という裏切りで得た答えに、どれだけの信頼性があるのでしょうか。愛情の確認方法が「浮気」だという時点で、誠実な関係性は破綻しているといえます。
● 探偵が見た“試す”という名の暴走
浮気調査の現場では、このタイプの不倫者がやけに大胆な行動を取ることがあります。休日に堂々とデートをする、SNSに匂わせ投稿をする、パートナーに不自然な冷たさを見せる──こうした行動は、「相手が気づいて、どう反応するか」を観察している心理の表れでもあります。まさに、“恋愛ゲーム”のように家庭を巻き込んでいるのです。
● 罪悪感が欠落した“未熟な自己表現”
「気持ちを試したかった」という言い訳の根底には、相手を思いやる感情や、倫理観が欠けています。恋愛感情を確かめる手段として他人を傷つける選択をすること自体が、すでに大きな問題です。
探偵の目から見ると、このような行動に出る人ほど、自分の感情しか見えておらず、関係修復も難航する傾向にあります。
■9. 「たまたま流れでそうなった」
不倫を追及されたとき、「酔っていたから」「成り行きで断れなかった」「つい魔が差した」──そういった“不可抗力”を装う言い訳が多く使われます。一見、衝動的で偶発的な関係のように聞こえますが、探偵の視点から見れば、ほとんどのケースが“計画性のある継続的な関係”です。
● 責任回避のための“曖昧表現”
「たまたま」という言葉には、意図や計画がなかったように思わせる効果があります。不倫者にとっては、責任を最小限に見せるための便利な言葉です。しかし、実際に横浜で浮気調査を行うと、複数回の待ち合わせやLINE・SNSでのやりとり、食事や宿泊の予約など、“偶然では済まされない証拠”が次々と浮かび上がってきます。
● 「流れ」に見せかけた“習慣化”の構造
浮気調査の現場では、不倫相手と週1で会っている、同じホテルを定期的に利用している、記念日や誕生日に合わせてプレゼントを贈っているといった行動が確認されることもあります。これはもはや「流れ」ではなく“生活の一部”として組み込まれた行動です。
● 相手に配慮するふりをした言い訳
中には「断ったら相手がかわいそうで…」「押しに負けて…」と、“受け身の被害者”を装う言い訳もあります。これも自分の意思決定の責任を回避するための典型パターンであり、結果として不倫相手と配偶者の両方を軽んじる態度に繋がります。
● 計画性と意図の痕跡を見逃さない
探偵が尾行や張り込みを通じて明らかにするのは、行動の一貫性です。特定の曜日や時間帯にだけ外出が増える、同じ場所で同じ車を使って会っているなど、不倫の“パターン”が明確に存在する場合がほとんどです。これは「一度きりの過ち」ではなく、“意志を持って続けている関係”であることを証明します。
「たまたまそうなった」という言葉には、“責任逃れ”と“自己弁護”の色が強く滲んでいます。しかし、行動の記録は嘘をつきません。偶然を装った不倫の多くが、実は周到に繰り返されている現実を、探偵は現場で何度も目の当たりにしています。
■10. 「これで最後にするつもりだった」
浮気の証拠が突きつけられた直後、加害者が最も多く口にするのがこの言葉です。「終わらせるつもりだった」「気持ちに整理がついていた」などと、自らの行動を“過去のもの”にしようとする姿勢が見られます。しかし、これは事実を直視せず、責任を和らげようとする典型的な逃げ口上です。
● 「終わらせるつもり」が本当なら、なぜ続いていた?
探偵が浮気調査を通じて入手する証拠は、1回限りの出来事ではありません。複数回の接触、連絡履歴、ホテルの出入りなど、継続的な関係を裏付ける材料が数多く確認されます。それにもかかわらず「終わらせようとしていた」という主張には、説得力がまったく伴いません。
● 追い詰められてから出てくる“方便”
この言い訳が使われるタイミングは、不倫の証拠を突きつけられ、逃げ場がなくなった瞬間です。「これ以上の追及はしないでほしい」「許してもらいたい」という心理が言わせるもので、誠実な反省とはかけ離れた言動です。探偵が現場で遭遇する加害者の多くが、発覚前は堂々と行動していたことを考えると、明らかに“取り繕い”でしかありません。
● 「最後にする気」があるなら証拠は残さない
本当に関係を終わらせようと考えていたなら、通常は連絡を控える・会わない・証拠が残らないようにする、という行動に出るはずです。しかし現実には、LINEのやりとり、プレゼントの購入履歴、密会する計画など、「終わらせる気のなさ」を示す証拠が多数出てくるのが実情です。
● “意志”ではなく“行動”がすべてを物語る
不倫の事実は、「終わらせようとしていたかどうか」ではなく、「何をしていたか」で判断されます。たとえ本人が本心で「もうやめたかった」と思っていたとしても、実際に会っていれば不倫とみなされます。言い訳では現実は覆せないのです。
この言い訳は、追い詰められた人間の“最終防衛線”ともいえるでしょう。しかし、言葉でどれだけ取り繕っても、探偵が掴んだ行動の記録は消せません。「最後にするつもりだった」と口にした時点で、もう“最後では済まない”現実が始まっているのです。
■まとめ
不倫をする人たちが語る言い訳には、不思議なほど共通性があります。
それは偶然ではなく、「自分を守るための心理的防衛反応」が働いた結果です。
しかし、言い訳がいくら巧妙でも、行動の事実は変えられません。
横浜で、探偵として調査を重ねていく中で見えてくるのは、「都合のいい言葉」と「都合の悪い真実」のギャップです。
本当に大切なのは、“口先の弁解”ではなく、“誠実な姿勢”で傷つけた相手と向き合うことなのです。