浮気は許す?許さない? 心が壊れる前に考えてほしい5つの視点
- 2025年04月30日
- 2025年05月01日

「浮気された。でもまだ好きな気持ちがある」「許すべき?でも裏切られた苦しみは消えない……」
浮気をされたとき、人は大きな感情の揺れに直面します。
「もう一度信じたい」という思いと、「二度と傷つきたくない」という防衛心。この相反する感情の間で、どう判断すればよいのか分からなくなる人も多いのです。
本ブログでは、“心が壊れてしまう前に”知っておいてほしい判断の視点と、許す・許さないそれぞれの判断ポイントを交えてお伝えします。
浮気を「許す」かどうかを見極める5つの視点
許すべきか、離れるべきか――迷う心に必要なのは、冷静な視点です。感情だけに流されず、自分の気持ちと向き合うための5つの考え方をご紹介します。
1. 「一度の過ち」か「繰り返す傾向」かを見極める
浮気の事実そのものも重大ですが、大切なのはその背景と傾向。
・反省の姿勢が本物か
・浮気を繰り返していないか
・同じことが再発する可能性は?
これらを冷静に見極めることが、許すかどうかの大きな判断材料になります。
2. 「許す=我慢」になっていないか?
「もういいよ」と口では言っても、心がモヤモヤしたままでは許したことにはなりません。
許すというのは自分の心を納得させて、前を向くこと。
相手のために無理をして我慢するのではなく、自分自身の気持ちと向き合いながら選択する必要があります。
3. 「自分の尊厳」を大切にできるか?
許すという選択が、自分の心や尊厳を踏みにじることになっていないか?
たとえば、浮気をされたのに相手が反省していない、開き直っている――
そんな状況で許すことは、自分をすり減らすだけになりかねません。
自分を粗末に扱う関係を続けるべきかどうか、冷静に考えることが大切です。
4. 関係を続ける未来に希望があるか?
浮気を経ても「この人となら、また信頼を築ける」と思えるか。
その思いがあるなら、修復は可能です。
でも「またいつか裏切られるかも」という不安が拭えないままでは、心はじわじわと削られてしまいます。
あなたが未来に希望を持てるかどうかが、一番の基準です。
5. 自分の気持ちを最優先にしていい
「子どものために我慢すべき?」「せっかく長年連れ添ったのに……」
周りの声や常識に縛られそうになることもありますが、最も大切なのはあなたの心です。
傷ついた気持ちに正直になり、自分を守る選択をしてもいいのです。
浮気を「許す」判断ポイント
浮気を許すかどうかは非常に繊細な問題ですが、以下のようなケースでは「許す」という選択肢が前向きな意味を持つことがあります。
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相手が心から反省しており、具体的に信頼回復に努めている
(言葉だけでなく、行動でも信頼を取り戻そうとしている) -
一度きりの過ちで、本人も深く後悔している様子がある
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浮気の原因や背景が話し合いによって明らかになり、改善の余地がある
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今後の関係に希望やビジョンを描ける(お互いが前向きに関係を築こうとしている)
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自分の心が「もう一度やり直したい」と本気で思っている
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周囲の意見ではなく、自分の意志で「許したい」と思えている
許すというのは「忘れること」ではなく、「その出来事を乗り越える覚悟を持てるかどうか」です。感情が整理できるまでは、時間をかけて慎重に見極めてください。
浮気を「許さない」判断ポイント
一方で、浮気を許さないという決断があなたの心を守る場合もあります。次のような状況では、無理に関係を続けることはかえって自分を傷つけることになりかねません。
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過去にも浮気歴があり、繰り返す可能性が高い
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浮気の事実に対して反省が見られない、または責任転嫁する態度がある
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話し合いを避ける、隠し事を続けているなど誠実さが感じられない
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許したとしても、自分の中で「信じ直す気持ち」が湧いてこない
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許すことで自分の心や尊厳がすり減ってしまう
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相手が変わろうとする意志や行動が見られない
許さないというのは、冷たい選択ではありません。
**自分を守り、未来の幸せのために必要な“勇気ある決断”**です。
浮気を許す場合にするべきこと
「許す」と決めたあなたへ。もう一度信じたいと思ったなら、心と関係を守るための具体的なステップが必要です。感情に流されるだけでなく、自分自身の安心と尊厳を保つ準備をしましょう。
1. 慰謝料の交渉
浮気を許す場合でも、感情的な整理が必要です。許すことで自分が感じる心の痛みや負担を軽減するために、慰謝料を請求することを考えましょう。慰謝料は精神的苦痛を和らげるための手段でもあります。適切な金額を設定し、感情に流されることなく冷静に交渉することが重要です。
2. 示談書の作成
浮気に関して、正式に示談書を作成することを強くおすすめします。示談書には、浮気の事実を認め、今後の関係に関する合意事項を明記します。例えば、今後の誠実な行動や浮気防止のための取り決め、そして慰謝料の金額なども含めるべきです。書面での確認をしておくことで、将来的なトラブルを防ぐことができます。
3. 信頼回復のプロセス
許すという決断をしたのであれば、信頼回復のために二人で努力をする覚悟が必要です。カップルカウンセリングやコミュニケーションの改善方法を取り入れ、再構築するための努力をお互いに行いましょう。浮気を許すことは、ただ過去を水に流すことではなく、将来に向けて一歩ずつ関係を築いていく覚悟を決めることでもあります。
浮気を許さない場合にするべきこと
「許さない」と決めたあなたへ。その選択は、弱さではなく“自分を守る強さ”です。悲しみや怒りに流されるのではなく、これからの人生を前向きに歩んでいくために、現実的な準備と心の整理を始めましょう。
1. 慰謝料の請求
浮気を許さない決断をした場合、まずは慰謝料を請求することが考えられます。浮気によって受けた精神的苦痛や損害を金銭的に補償してもらうためです。慰謝料の金額は、相手の行動による影響や関係の長さ、浮気が発覚した時点での状況を踏まえて、弁護士に相談して適切な金額を設定することが重要です。
2. 離婚協議書の作成
浮気が原因で離婚を決意した場合、離婚協議書を作成することが必要です。この書類には、財産分与、養育費、親権、面会交流など、離婚後の生活についての合意事項をしっかりと記載しましょう。弁護士を通して、法的に問題のないように書面にまとめることをおすすめします。
3. 養育費の取り決め
もし子どもがいる場合、養育費についてもしっかりと取り決めを行う必要があります。浮気が原因で離婚した場合でも、親としての責任は変わりません。養育費の金額や支払い方法について、相手との合意書を取り交わすことで、将来的なトラブルを避けることができます。子どもの福祉を最優先に考え、必要な支援が得られるようにしておくことが重要です。
4. 財産分与と慰謝料の整理
浮気を許さない場合、財産分与に関する決定も必要です。相手との結婚生活で得た財産をどう分けるか、特に不公平がないようにきちんと整理しましょう。慰謝料や財産分与に関しては、法的に有利な立場を取るために、必ず弁護士に相談し、必要な手続きを進めていくことが大切です。
許すことも、離れることも、どちらも“正解”
浮気されたことは、決してあなたのせいではありません。
だからこそ、「許す=正しい」「許さない=冷たい」という決めつけに縛られる必要はありません。
・相手の誠意を感じて、もう一度向き合いたいと思うなら、関係の再構築に進めばいい
・何度も裏切られ、苦しみが消えないなら、自分の幸せのために離れてもいい
どちらの選択も、あなたの気持ちを大切にした“自分の人生を守る決断”です。
最後に
浮気を許すか許さないかの判断は、感情的にも難しいものです。しかし、その後の生活をより良くしていくためには、しっかりと法的な手続きと感情の整理が重要です。どちらの選択をするにせよ、自分自身の心や子どもの未来を一番に考えたうえで、冷静に判断を下すことが大切です。